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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十六話
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「ぐっ…この程度の封印で…僕を止められるとでも…っ!」
「えぇ、アンタをこれで止められるなんて思ってないわ。ほんの数分間、アンタの動きを止められるだけでいいのよ」
拘束を解こうとするサレ。そのサレにリタは静かに言うと、僕とカノンノとメリアが前に出て、僕が星晶剣を『光り輝く』木刀に取り替え、カノンノとメリアが両手をサレへと向ける。
「っ!?何を…まさか…っ!?」
「えぇ…確かにアンタのジルディアの浸食を浄化するのは『一人』じゃ無理でしょうね。だけど今、浄化の力を持つ者は此処に『三人』いる。私達は始めからアンタに勝とうと思っちゃいないわ。ただ…アンタの『無力化』を目的にしてただけよっ!」
「ぅっ…やめろ…やめろおぉおぉぉぉっ!」
「「「はあぁあぁぁぁぁぁぁっ!」」」
僕達の行動を理解して拘束を解こうとするサレ。
そのサレに向けて僕は光り輝くを振り下ろし、カノンノとメリアは向けた両手から光を溢れ出させる。
そして…光がその場を包み込んだ。
────────────────────
──しばらくして光が収まっていき、その場の状態が分かってくる。
そして完全に場が分かった時…リタは僅かに舌打ちした。
「チッ…途中で拘束が解かれたわね」
リタが静かに出した言葉。その一言はサレの姿を見て理解出来た。
三人分の『ディセンダーの力』を受け、サレは確かに取り込んでいたジルディアの力を浄化されたようである。だが…途中で小型封印次元の拘束を力ずくで解き、ディセンダーの力の浄化に抗ったのか…サレの姿は、右目部分の結晶化のみを残し、ボロボロであった。
サレは僕達を忌々しい物を見るような表情で睨むと、残りの力を振り絞るように右手をあげ…自分の背後に以前見た結晶の扉を出現させた。
まさか…逃げるつもりかっ!
「ぐっ…よくも…やってくれたな…っ!僕はまだ…まだ此処で倒れる訳にはいかない…覚えていろ…どうせ…どうせ『手遅れ』なんだからなぁっ!」
「っ!待てっ!」
結晶の扉を開き、僕達を睨んだままサレはそう言うと、傷だらけの身体を引きずり、結晶の扉へと飛び込んでいった。
僕は思わずサレを追おうとするけど、結晶の扉はサレを入れるとすぐに閉じ、消えていった。
くそ…逃げられたっ!
「…衛司…」
「衛司、今は封印次元を作る方が優先よ。少なくとも…ああなった以上、サレはこっちには手を出してこないだろうし…それに、これで最後なんだからね」
「…うん…分かってる。大丈夫だよ…」
あと一歩というところでサレに逃げられた事に、僕は思わず舌打ちしてしまうも、心配げに僕を呼ぶカノンノと、封印次元展開装置
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