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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十六話
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!?な、僕の…シュタイフェ・ジル・ブリーゼを…っ!?」
「この刃はただ一閃……されどこの一閃の間…僕は…『全て』を越えるっ!」
「っ!?しま…っ!」
僕の放った斬撃で相殺された暴風に、思わず驚愕の表情を浮かべるサレ。僕はその間に再び星晶剣を納刀させ、脚に一気に力を込め…そしてその脚に僅かに微量の電気を流してサレに向けて一気に跳ぶ。
…それは一人の友人から教わった技術。脚に微量の電気を流し、筋肉を刺激してほんの一瞬だけ…速度を上昇させる技。
この瞬間…僕はこの一瞬だけ速度のみなら『全て』を越える。
…そして、気付いた時にはもう遅い。
僕が跳び、それにサレが気付いた瞬間に僕は星晶剣を引き抜きサレの横を通り抜け様に一閃し、サレの後方へと着地してゆっくりと星晶剣を鞘に納めていく。
「…ただ一閃…されど一閃。この一撃こそ…必殺の一撃なり…」
「ぐっ!?…ぅ…かは…っ!」
星晶剣を鞘に納めていくと同時に、サレの肩から斜め下へと浮かび上がってくる一閃の傷痕。
そして、鞘に完全に納めきる直前に僕はゆっくりとサレへと振り返り、最後を決めるように口を動かした。
「…これぞ『返し』の一撃…『瞬雷刃《またたく いかずちの やいば》』なり…」
「ぐっ…ぁあぁぁあぁぁぁっ!?」
言葉と共に星晶剣を納めきる。星晶剣を納めきったと同時に、サレに浮かび上がった傷痕から一気に強力な雷撃がサレの身体を流れ、蹂躙する。
サレはそのダメージに声と共に片膝をつく。
「ぐっ…がぁっ…この程度…この程度でぇ…っ!」
「…っ!衛司、今よっ!」
「分かった!」
片膝をつきながらも僕達を睨み再度立ち上がろうとするサレ。その光景にいち早く我に帰ったリタが声を上げ、僕はそれに頷いて懐からリタから受け取っていた小型の箱を取り出してサレに向ける。すると箱がまるで分解されるように開かれていく。
「…っ!?一体…何を…っ!?」
「それはね…こういう事…っ!」
リタの言葉を合図にするように完全に開かれる箱。
同時にその箱から複数のドクメントが浮かび上がりサレに向けて跳び、そしてそのドクメントはまるでサレを拘束するかのようにサレの身体全体に巻き付いていく。
「なっ!…ぐっ…これは…っ!?」
「えぇ、ご想像通り…。大変だったわよ…封印次元展開装置を『小型化』するのわっ!」
そう…僕がリタから受け取っていた『切り札』とは…封印次元を小型化し、それを封じ込めた『小型封印次元展開装置』であった。
小型化している為、封印する程の力は無いけど…それでもジルディアのドクメントを取り込んでいるサレを数分間、拘束させる力はある。
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