十五話:色々と厄介事
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ったのか聞いてませんでしたね?」
「一誠さんから聞いていませんでしたか?九代目様の手紙に書いてあった通り私は一誠さんの―――許嫁です。」
ユニがそう言い放った瞬間空気が凍った……許嫁?……俺の?
「坊ちゃまの……」
「…許嫁」
「ですか?」
「な…何だと?」
「えっと……手紙は読まれましたか?」
読みかけのまま放置していた手紙をすぐさま手に取り目を凝らす、後ろには自分達も何とか見ようと我が家の女性陣が押しかけている。
『一誠には教えていなかったんのだけど実は一誠が四歳の頃にジッリョネロファミリーの現ボス、アリア殿と話して一誠とユニちゃんは許嫁になっているんだよ。因みにユニちゃんの方はかなり乗り気みたいだよ。それと、これはボンゴレ九代目からの命令だよ――――』
そこまで読んで手紙を引きちぎった。
「あんの糞ジジイイイイイッッ!!!!!」
「ほ、本当に…」
「お兄ちゃんに…」
「許嫁が…いたんですね……。」
あの糞ジジイ!!!いつの間にこんな物用意してやがったんだ!!!??
しかも命令だと!!?俺が人から命令されることをこの世で一番嫌っていることだと知っていて書いたのか!!!??気に入らねえ!!!!!許嫁がいたことなんかどうでもいい!!!命令されたことが気に入らねえ!!!!!俺は絶対に従わねえぞ!!!!!例え父親であってもだ!!!!!
「ミランダ、イタリアに飛ぶ準備をしろ。」
「ぼ、坊ちゃま何をしに行かれるのですか?」
「ちょっとクーデター起こしてくる。」
「お待ちください!!!クーデターは流石に不味いです!!!!!」
「止めるんじゃねえ!!……俺はやらねえといけねえんだ!!!」
今ならXANXUSがなぜクーデターを起こしたのかが分かる気がするぞ…!!
「お兄ちゃん…パパとママを傷つけちゃダメ!!」
「良く分かりませんけど、人を傷つけちゃダメです!!!イッセーさん。」
「坊ちゃま、まだ話し合いの手が残されているんです!!!早まらないで下さい!!!」
「くそがっ!!!」
何と言われようが俺は行くぞ!!!俺は誰の指図も受けねえ!!!
俺を従えたきゃ―――力で従わせてみろ!!!!!
「「「っ!!?」」」
傷つけないようにではあるが魔力を解放して三人に離れる様に暗に示す。
すまないな……。
「あの一誠さん……私が許嫁というのがそんなに気にいらないのでしょうか?」
悲しそうに目を伏せてそう尋ねてくるユニ……そうか…そうだよな、はたから見てたらユニの事が嫌いだから嫌がってるように見えるな……そういうわけでイラついてるんじゃないんだけどな。
「てめえがどうこうじゃねえんだよ……俺は命令されたことにムカついてんだ!!!だから、てめえが嫌ってわけじゃ
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