30ーエキストラトラック (鏡の秘密)
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「ふわあ〜あ?」
あれ?僕、ゼツ君の世界から帰った後ホームで寝たはずだよね?
今、僕はとても不思議な所にいる。
その場所は畳20畳くらいの大きな場所で端には本棚が並んでいて様々な言語の本が並んでいた。その場所の四方から鉄骨が伸び、頂上まで10メートルくらいの塔になっている。そしてその僕の目の先にはなんだか眠そうな、ボロボロの猫耳着け、端がヨレヨレになっている質素なドレスを着た僕と同じくらいのボサボサの黒髪の少女が安楽椅子に座り、本を読んでいた。
「ふわあ…あ。
スノードロップさんお待ちしておりました。…はあ。」
その少女は僕を見ると立って丁寧にお辞儀した。…ため息つきながら。
「君は…?」
「私はソーニャと申します。ここの夢の間の管理人です。
…単刀直入に申し上げます。あなたの世界にこんな物が出現していませんか?」
ソーニャはそう言うと一冊の本を出す。その本は形を変えたかと思うと…
「これは…??」
何を隠そう。今までの、みんなの世界を繋いでいた鏡が出てきた。
「ああ…その反応…やっぱり出ていましたか…はあ。めんどくさいな…」
「めんどくさいのはそっちだね。」
ソーニャは僕の皮肉を聞いても。めんどくさそうに説明し始めた。
「この鏡は『夢の鏡』と呼ばれる物です。
普段は私とお客様の夢…異世界を移動する道具なんですが…今そっちで1万人が眠っていますよね?ゲームで。
…まあ。そのせいでこの『夢の間』も影響を受けまして…「この世界から抜け出したい」という人達の願いが1万人近く来たもんですから。
…最初は耐えられていたんですが…最近耐えられなくなりましてね。今、勝手に願いを叶えるためにそっちの世界で鏡が出現してしまったというわけです。」
そういうとソーニャはめんどくさそうに話した。僕は気になって質問する。
「君は一体どういう存在なの?」
「…ああ。あなた達が言う『妖怪』といえばいいでしょうね。…ここの『夢の間』にある物は私の魔法で作った物ですからね。」
「魔法…」
「めんどくさいので本題入っていいですか?眠いんで。」
「…くたばれ○○♪くたばれ○○♪」
僕はイライラしながらもソーニャの話を聞く。
「あと一つ…行ってほしい世界があるんです。そこでまた『時空を超えた絆』というものを手に入れて下さい。…ほとんどあなたは手に入れてるみたいですけど。」
「ああ…あれって結局なんなの?」
「『時空を超えた絆』は元々『夢の鏡』の制御装置なんですよ。ただゲームに準じてアイテムになってますけどね。…あれは本当は異世界の人との思いを繋ぐ鎖みたいなものなんですよね。
…では。」
そう言って。ソーニャは本を出して。それを魔法で鏡にする。
「…分かったよ。」
僕
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