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FAIRY TAIL   ある神使い達の伝説
第四話***ツバキ村の悲劇
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み出る。


「ああ、いっきまーす……らぁっ」


二人に向けてロープが飛ぶ。


「うわあっ!」


クウヤが辛うじて風で防いだ。


「ちっ……厄介だな……っ」


舌打ちし、ロープを増やし、


「……(ちな)みに、知ってるか?」


クウヤ姉に語りかけた。


「この村の奴等、2、3逃がしたが、殆ど殺したか、捕らえてんだ。で」


と、父を足で指す。


「多分お前等の母ちゃんだけどな、こいつと一緒に居た黒髪の美人。そっちの嬢ちゃんによく似た……」


その後男の続けた特徴も、二人の母の特徴と当てはまっていた。
話の途中も、ロープは休みなく飛ぶ。


「殺したよ。爆発四散。多分亡骸(したい)残ってないぜ」
「く……っ」


殺した、と聞き、動きが鈍くなった姉の腕にロープが巻き付く。


「クウヤ!逃げなさい!!」


覚悟を決めたように叫ぶ。


「え…姉さんを置いてくわけには」
「いいから!私が強いの知ってるでしょ!?あんたが居ない方が戦える!」


手を広げ、水色の紙吹雪を形成する。


「紙吹雪、風の舞い」


その紙吹雪は、速度倍加の魔法。


「ほら、行くのよ、クウヤ。大丈夫」


姉は微笑み、繋げた。


「私は、死ぬ訳じゃない。離れていてもまた会える。絶対会う。」


クウヤは紙吹雪に押し出され、走り出す。


「ーーーーっ、絶対また会う!約束、だから」


姉の顔を見て、名前を呼ぶ。


「カミカ姉さん!」

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