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ポケットモンスター ホープロード
第八話 雄々しき保護団員、フィーア
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悪魔と呼ばれようと家族を守る。そして探し出す。…その上で…お前らのような奴からポケモンを解放して見せる!!」

その声が辺りに響き渡る。
フィーアの覚悟の叫びだ。





「セルケト様…。これ以上の手の内晒しは…。」

「ああ、わかっている。私も少し熱くなりすぎた。」


グオングオンという音ともにヘリがやってきた。
そのヘリからプシューというガスが流れた。

「うっ…なんだ。」

「ケホッケホッ。」

目にも沁み、二人は目を瞑って口を覆った。
ガブリアスとフワライドもガスに苦しんでいた。
これはポケモンによるガスではない。人工的なガスだ。

グオングオンというヘリの音が収まる。

「くっ…大丈夫か、ツヴァイ。」

「うん…。」

意識が朦朧としてきて自分が何を言っているかわからなかった。

「おいっ、ツヴァイ!大丈夫か、しっかりしろ!」

兄の声さえ遠くなっていき、意識がふわふわとしていく。
何も考えられずあっという間に視界が真っ暗になってしまった。
















「んっ…ん…。」

目が覚めると暗い部屋のベットで寝ていた。
横の方を見ると隣でドライが眠っていた。
イスに座ったまま…寝落ちしてしまったらしい。

「兄さんッ!?」

その声でピクリと動き目を覚ました。

「あっ、ツヴァイ…?良かった、目を覚ましてくれて…。」

「兄さん…あの、どうして…ここに?」

「フィーア兄さんがコトブキ病院に運んだんだよ。謎の黒服の男達と戦って、怪我したんだよ。」

ここでやっと頭の整理がついた。

「兄さんは…フィーア兄さんはどこに!?」

「…多分、兄様に怒られて…廊下にいるんじゃないのかな。」

「そんな、兄さんは…僕を…。」

助けようとしてくれたのに。
フィーアを探そうと起き上がろうとすると背中に激痛が走った。

「ううっ…。」

「無茶しないで。」

ドライが肩を掴んで寝かせた。
その時、ふと時計が目に入った。
夜中の一時だ。さすがにフィーアも寝ているだろう。

「わかってるよ、ツヴァイを助けに行ったことくらい。僕にネンドールを貸してほしいっていうから気になってたけど…。多分、コトブキでは事件が多いから心配したんだろうね…。だったら、一緒に行動すれば良かったのにね。」

「そんなこと言わないでよ…フィーア兄さんは…。」

「そういえば、ポケモン達は回復してるから安心して。」

「あっ…。」

ずっとフィーアのことを引きずっているようなので話を逸らした。
すると途端にツヴァイは暗い顔になった。

あんな負け方は今思い出すだけでも胸が締め付けられ
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