暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
諦めましょう
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<ラダトーム>

「よくぞ戻った勇者アルルとその一行…そして勇者オルテガよ!」
目の前には満面の笑みのラルス1世が玉座に座っている。
リュカは何時もの事ながら、アルル等も今回は傅くことなく疲れた表情で立ち呆けている。
何故ならアルル達が謁見の間へ到達するまでに、かなりの騒ぎが巻き起こったからだ。


アリアハンに帰れなくなり、致し方なくラダトームの町に凱旋したアルル達…
特にイヤイヤ町の入口を潜ったオルテガに、ラダトームの町民達が一斉に群がってきた!
長きに渡る暗闇の世界から、急激に太陽が輝く世界へと豹変したアレフガルド。
その事態に大魔王討伐へ向かった一行が、その役目を全うした事を知り、それがオルテガやアルル達である事は直ぐに知れ渡った。
そんな中、颯爽(町民等視点)と凱旋してきた勇者一向に、感謝と尊敬の気持ちを含んで、皆が群がってきたのだ。

入口付近から一向に動けないアルル達…
すると今度は城から近衛騎士隊が現れた。
勇者一行凱旋の報を受けた国王が、何時まで経っても自分の前に現れない彼等に業を煮やし、直属の近衛騎士隊を派遣し事態の進展を計った。
すると辛うじて人集りを遠ざける事が出来、アルル一行のラダトーム城への道が開かれたのだ。
町の入口から城までのメイン通りを、大勢の人々が両サイドに垣根を作る形で…

それはまるで一大パレードだった!
ラダトーム中の人々が、世界を平和にした勇者達の姿を一目見ようとメイン通りへ押し寄せる。
勇者と呼ばれるアルル・オルテガ・ティミーには、大魔王を倒したのは自分であるという実感など微塵もなく、ただ恥ずかしいだけの凱旋パレード…
楽しんでいるのはリュカとマリーとラーミアだけ…
後の者は居たたまれず俯いて歩いている。(なお、オルテガは別の理由で)

城にたどり着きホッとしたのも束の間…
今度は城勤めのメイド等が大挙して押し寄せ、アルルやアメリアを押し退けオルテガに群がって泣き喜びだした。
間違いなくオルテガが手を出した女性等なのだろう…
押し退けられた(アメリア)は、その女集りを憎らしい目で睨み拳を握り締める。

「アメリアさん…(ごにょごにょ………)」
そんな彼女にソッと耳打ちしたのはビアンカ。
彼女からのアドバイス(?)を聞くなり、(アルル)の手を取り…そして盾にするかの様に自分の前方に付き出して、夫へ群がる女集りへ突入する!

(アルル)を使い女集りを突破したアメリアは、周囲に見せつける様にオルテガへ熱烈な口吻を披露した。
そう…オルテガの妻は私だ!と言う様に。
これはビアンカが夫を他の女に奪われない様に、普段から行っている行動であり、アメリアへ耳打ちしたアドバイスの結果でもある。
なお、盾にされた(アルル)は結構ボロボ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ