諦めましょう
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カ・ラングストン・マリーの笑いが止まらない。
「私からもお願いします。勇者オルテガは決死の覚悟で挑んだのです…ですから、その覚悟の為のやむを得ない事だったと思って、諦めては頂けませんか?」
話に割り込んできたのはルビス。
約束通り何とか口添えをしようと頑張っている。
「な、何だお前は!?関係ない者が口出しするでない!」
彼女の正体を知らないラルス1世は、この状況と相俟って些か横柄な態度で女神へと接する。
「わ、私はルビス…この世界を創造した精霊神ルビスです!」
本当はイヤなんだろうが、今回の事態を収束させる為にワザと身分をひけらかす様に自己紹介をする。
「ル、ルビス……? せ、精霊神ルビス…様!?」
その名を聞いて動揺するラルス1世…周囲の家臣等もざわついている。
「ほ、本当にルビス様ですか!?本物の精霊神ルビス様で在られますか!?」
「はい。大魔王ゾーマの力で石像に封印されておりましたが、アルルの活躍により救出されました。それ以後は彼女等と共に、大魔王ゾーマを討伐する旅へ赴いておりました」
国王を始め、皆がルビスの前に恭しく頭を垂れる…が、
「ルビス様…申し訳ございません、いくらルビス様の命令でも、これだけは認める訳には参りません!事は国家の威信に関わる事…跡取りの親が夫婦でないなどと…あってはならない事なのです!」
流石に神の命令でも受け入れられない様だ…と言うより、何人もこの件に口出しは認めない様子だ。
「はい残念ティミー君!お前の作戦は失敗した様だよ」
これまで、この事態を笑いながら見学していたリュカだったが、ルビスのお願い作戦が失敗したと見るや、息子の浅はかさを楽しむ様に口を出してきた。
「くっ…では父さんならどうするんですか!?」
「僕?…そんなの簡単。プランBに移行するだけだよ!」
「「「プランB?」」」
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