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夜のどこかで
第二章
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カウンターで飲む、そうして。
 もう会うことはない彼のことを思い出して、一人呟いた。
「今は家族と一緒かしら」
 そして猫と。いつも私への嘘のダシにしていた。
 そんなことを脳裏に浮かべながら一人飲んだ。夜の長い時間をそうして過ごす日々の中でのことだった。


夜のどこかで   完


                            2013・12・29
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