暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0752話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 グラス大統領を始めとして、ある程度の顔見知りに俺の正体を話した翌日。俺の姿はシェリルと一緒に暮らしているマンションの中にあった。
 まだ朝だけにシェリルと共に朝食を食べ終えた後はソファに2人で寄り掛かってゆっくりしながらTVでギャラクシーネットのニュース等を見ている。
 何しろ、アイランド1内がバジュラの攻撃により色々と被害を受けている為に都市機能が麻痺……とまでは言わないが、3割程低下している。それ故に現在は破壊された場所の瓦礫の撤去作業やら何やらを新統合軍がやっていて、俺達はいざという時……それこそバジュラが攻めてきた時の為に基本的には待機になっている訳だ。
 尚、俺の混沌精霊としての姿はあの混乱で見た者が殆どおらず、数少ない例外に対しても混乱のあまり幻覚を見た者がいたとフロンティア政府がそれとなく情報操作をしているらしい。おかげでUMA的な扱いをされたり、あるいは人型バジュラとか怪しまれないで済んでいた
 だが、そんな風にしてギャラクシーネットのニュースを見ていると、突然俺の隣から咳の音が聞こえてくる。

「コホッ、コホッ」
「大丈夫か? 一応グレイスの用意していた薬はまだ残ってるけど、飲むか?」
「だ、大丈夫。ちょっと咳が出ただけよ。これくらいは何でも無いから」
「けど辛いんだろ? 取りあえず今日はする事が無いんだし、体調を整える意味でもベッドで休んだらどうだ?」

 そう言いつつも、病院でもベッドに縛り付けられるのを嫌っていたシェリルだ。大人しく言う事を聞かないんだろうな。そう思っていたのだが。

「そうね。今日はちょっと辛いから少し横になるわ。グレイスの薬は、飲んだからこうなったのよ。だから取りあえず今はいらないわ」
「……あぁ」

 そうか、そう言えば確かにそうだった。シェリルの身体の具合が悪いのはV型感染症を抑える薬で、それが原因で風邪っぽい症状が出るんだったな。

「じゃあ、まずは横にならないといけないだろ。ちょっと待ってろ」
「え? ちょっ、アクセル!?」

 シェリルを横抱きにして寝室へと運び、ダブルベッドへシェリルを寝かせてやってから毛布を掛けてやる。

「午後は出掛ける用事があるから今のうちに食事を作っておくけど、何が食いたい? やっぱり風邪っぽい症状なんだしお粥とかか?」
「そうね、その辺はアクセルに任せるわ。……それにしても、あたしがこんなに簡単に人に弱みを見せる事になるなんてね。フロンティア船団に来る前には予想も出来なかったわ」
「嫌か?」
「まさか。グレイスの件とか色々あったけど、アクセルに出会えたのは間違い無くフロンティア船団に来て良かった事よ。……それにランカちゃんに会えた事もね」
「そっちだけか? せめてランカといい仲のアルトくらいは入れてやれよ」
「ふふっ。ま
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ