マクロスF
0752話
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ぁ、ランカちゃんに良い影響を与えているようだし、アルトもその中に入れておこうかしら」
「そうだな、きっとそれを知ったらアルトも泣いて喜ぶだろうさ」
嬉しさじゃなくて、色々な意味で泣く事になりそうだが。
そんな風に考えつつ、シェリルを寝室のベッドに残して台所へと向かう。
さすがに凝ったものは作れないが、お粥程度ならそれ程難しくは無いので俺でも作れる。勿論四葉が作るような本格的な物じゃ無く、なんちゃって病人食だけどな。
白米を水で洗ってぬめりを取ってから鍋に入れ、多めの水で炊いていく。尚、飯に関しては空間倉庫から出した物だ。このフロンティア船団では天然物の米というのは作られていない事は無いが、量が少ない。つまりその分値段が高い。
買って買えない事はない値段だが、空間倉庫の中に炊きあがりを保存した白米を所持しているのに、わざわざ無駄遣いをする必要も無いだろう。
鍋の中に入っている水が沸騰したら、弱火にして適当に中をかき混ぜる。その後はそのまま弱火で炊いていき、仕上げに溶き卵と塩を入れて味を調える。
本当は梅干しか何かがあればいいんだろうが、残念ながら空間倉庫の中にも無いんだよな。ホワイトスターに戻ったらネギま世界に行って四葉辺りに貰ってくるか。いや、中華メインの四葉だと梅干しを持って無いか? 寧ろあるとしたら近衛の方だろうな。……意外とエヴァ辺りは日本文化を好んでいるんだから持っているか?
ああ、日本文化と言えば歌舞伎に関してもエヴァ辺りなら詳しかったりするから、その辺も聞いておけばいいかもな。
そんな風に考えつつ、手早く出来たお粥を持って寝室へ……と思ったら、シェリルはぐっすりと眠っていた。
このままここにいてもシェリルの邪魔になるだけか。
腹が減ったら食べる様にメモを残し、時間を確認すると昼にはまだもう少し時間がある状態だったので、街をブラブラしつつ時間を潰す事にする。
やってきたのはいつものクレープ屋。
「おう、坊主。今日は1人か? 珍しいな」
「ああ、ちょっと風邪で寝込んでいてな。下手に騒いで起こさないようにしてこうして出て来た訳だ」
「……おい、もしかして坊主。シェ……いや、相方の嬢ちゃんと一緒に暮らしているのか?」
「そうだが? ……ん? 知らなかったか?」
「初耳だよ。と言うか、それが知られたら色々と面倒な事になるのは確実だぜ? なのに、よくもまぁ」
「そう言われてもな。何と言うか、ある意味成り行きに近いところもあったしな。それよりもクレープをくれ。軽食系の奴がいいな」
「あんな有名人と同棲とか。……なんて羨ましい奴だ。ええいっ、なら同棲祝いに今日は現在考え中のメニューを試食させてやるよ。もちろん試食だからお代は結構」
「いいのか?」
「ああ、問題無い。ちょっと待ってろ」
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