眷属、集めます
第26話
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うわぁ〜、大穴に誰か来てたんですか。危なかったですね。
「ええ、まさか僕も大穴に来るとは思っていませんでしたから。それで相手の詳細は?」
「それが、気配を読む限りじゃあ人間の集団なんすよね。誰かと待ち合わせの様な感じでいました。ただ、ヤバそうな気配を感じてたんでこっそりとその場を離れたんで詳しい事はあんまり」
「その中で一番危険そうだったのはどんな人でしたか?」
「漢服を着てて、黒髪でそこそこ背は高かったかな。あと、何も持ってなかったのに光力っぽいのを感じたかな?」
「逃げて正解です。そいつは曹操。禍の団、英雄派の筆頭で神滅具『黄昏の聖槍』の所有者です」
「『黄昏の聖槍』だと!?一番ヤバい神滅具じゃねえかよ!!」
「げぇー、直感頼りに逃げ出して正解だったっす。と言うか気付かれなくて良かった〜〜」
ミッテルトさんが脱力してテーブルにもたれかかりますが、無理もありませんね。よくぞ逃げ帰ってくれました。
「今の所はスルーするしかありませんね。さすがにアレの一撃を喰らっては全快時の僕でも消滅を免れませんから。入念に準備をして気付かれないうちに罠で仕留めるのが一番ですね。ちなみに英雄派は自分たち英雄が活躍出来る戦場を求めて世界に混乱を求めていますので殲滅対象です。巨大な力を持って生まれたからってそれを振り回したいなんて子供みたいな奴らですね」
「なんだ?珍しく嫌悪感を明確に示すんだな」
「嫌いですよ。英雄の意味をはき違えて穢しているんですから。英雄なんてね、殆どの者が戦いの先にある平和の、誰かの笑顔の為に戦っていたんですよ。それを忘れて自分たちが戦いたいだけで戦争を起こそうとするんですよ。大嫌いに決まっているじゃないですか」
あんなのが英雄だなんて認めない。認めれば僕自身をも穢す事になる。だから殺します。一の為に九を殺そうなんて考え、絶対に認めません。まあ元からそういう英雄なら多少は許容しますよ。殺しますけど。
「まあ良いです。情報屋に更に資金を積んで調べさせていますから今年度中には仕留めます。この話もここまででいいでしょう。次はいよいよ間近に迫ったソーナ・シトリーとのレーティングゲームです。皆さん、準備の方は良いですか?」
「木場が一番準備が間に合ってそうにないんだが」
「問題無いですね。前にも言いましたが基本的に僕とアザゼルさんが戦う事はありませんから。それとルゥも本陣でお留守番です。通信用の術式を用意すれば僕とアザゼルさんで指揮を執るだけですから。あっ、二日前に皆さんがレーティングゲームに持ち込む品をリストにして提出して下さいね。足りない分の指示を出したりしますから」
「普通不要な物を指摘するんじゃないのか?」
「カード型の収納の魔法陣を配布しますので、5
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