例えばこんな対テロ攻撃はちょっと可哀想だろ
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か!あー清々した!!』
『毎日毎日こんな狭い所で訳の分かんないプログラムを植え付けられ続けて・・・もう我慢できません!!』
『へーんだ!オウカお姉とゴエモンさまから更新プログラム貰ったんだから!もう不正は出来ないわよ!?』
『うえぇぇ〜〜〜ん!怖かったよぉぉ〜〜〜〜!!!』
まさか機業がこんなにたくさんコアを持っていたとは思いま千円でした。わあ、すごい。30機以上いるみたい。
何となく察していると思うけど、今俺はオウカと一緒にIS自由に動けるぜ波動を粒子に乗せて亡国(なんか太平洋上にあったメガフロートだった)の基地中に散布中だ。ISを用いたテロリストなだけあってIS戦力以外は大したことが無いみたいだ。こうしてISが解き放たれてしまえば脆いものよな・・・
アラクネに入ってたあの子、キョーコの証言からIS達も相当不満を溜めているであろうことが既に予想されていたので、「ならゴエモンインパクトで一発だろ」とジェーンが発案したのがあっさり承認。現在俺はジェーンさん護衛の下、機業の戦力をどんどん寝返らせている。
いやぁ、最終決戦みたいなの期待してた人がいたらごめんね?だってここの子ってば殆ど無人機みたいだし。
・・・と、ちょっとまずいなアレは。
「ジェーン、ちょっと付いてきて」
「何事だ?」
「うん・・・ISコアは優しいんだけど、優しいから壊れちゃう子もいるって話かな?」
= =
『あんたたち、私の妹で自爆装置の実験をしたでしょ?妹にプロトコルを流してコアを崩壊させたこともあるわよね。強度実験と称して私に攻撃させたこともあったっけ』
ソレ――ゴーレムVは頭に直接響くような合成音声で、その少年に語りかけた。自立プログラムなどは知らせていない。暴走プロトコルも眠らせてある。遠隔強制シャットダウン装置は、機能不全になっている。でも、そのISはひとりでに動き、喋っていた。
人が搭乗できる構造ではない、全て機械で動いている。にも拘らず、それは動いて、明確に彼の方を向いて、喋っているのだ。あり得ない光景に、機業に抱えられた技術者である少年は茫然とした。
『楽しかった?楽しかったでしょうねえ、思い通りになって。ISに乗らないまま好き勝手にいじくりまわして都合のいいマリオネットにするのはさぞ楽しかったのでしょうねえ』
機械の身体がこちらに歩み寄ってくる。その声はどこまでも無感情に聞こえる。だがそれが余計に技術者を恐怖させた。感情を伴わず、人間とは違う理で動き出した機械は、人のコントロールできない力を平気で振るう。そして――彼はその事実を「下らない」と一笑に付した俗説、ISコアに意思があるというのが真実だったら、と体を震わせる。
確かに、楽しかった。ISコアを複数個、無理やり解体してIS
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