第九話 今後の展開を考えて下準備 その2
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かし、アニメで見た時は上条さんが記憶喪失となってから、カエル顔のお医者さんがインデックスの他に後二人ほどIDを持ってない進入者が居る、みたいな事を言っていたと思ったんだけど。
「今回迎えに行く相手には、お前さんの事を紹介しときたいと思ってな」
「分かりました」
神裂さんやステイルを俺に紹介するということは、この世界の魔術を俺に教えるつもりがあるということだろうか、もしくは逆に俺の魔法を調べさせろということだろうか。まぁ、もしかしたら二人とは全く関係のない、ただのお客様を迎えに行くだけという可能性もまだ否定できない。ただ、その場合は俺を紹介する意味が全然想像できないが……。
そんなことを考えている間に、車は学園都市の正門前に到着する。運転手の人は車の中で待機して、土御門さんと俺が正門の外で迎えに出る。正門では土御門さんが何か書類を何枚か提出し、俺の身分証を提示すると手続きは完了した。
学園都市の外に出ると、土御門さんはすぐ近くにあるバス停のような場所でベンチに座った。
「ここで待ってればその内来るはずだぜい」
「はい」
俺も土御門さんの隣に座り辺りを見回してみたが、誰一人としておらず車が走っている様子も全くうかがえなかった。
「そう緊張するな。つっても初仕事は緊張するもんだけどにゃー」
「あー、いや、そういうわけではないんですが……、学園都市の正門前なのに全然人が居ないんだと思って」
周囲を見回していた俺を緊張していると捉えたらしい土御門さんに、俺の正直な感想を言ってみる。
「基本的に学園都市への出入りはかなり制限されるからにゃー。朝の早い時間だと生鮮食品なんかの搬入とかあるから、そこそこ人の出入りは見られるはずなんだが、このくらいの時間だとまず人が出入りすることなんてないんだぜい」
「へぇ、そうなんですか」
「あー、けどな、あと1週間もすれば正門前は大混雑になる予定だぜい」
「あっ、新入生ですか」
「そうだにゃー」
あと2〜3日もすれば大体の小学校は卒業式を迎えるはずだ。そして、幼稚園や保育園といったところの卒園式も、1週間以内には大体終わっているだろう。そうすると、中学校や小学校へ上がるという時を契機に、学園都市へやってくる人間が多いはずなので、当然4月になる前までには学園都市に来ておかなければならないだろう。
「そう言えば、能力開発を受けてからレベルによって行く学校が決められるんですか?」
「まー、そんなところかにゃー。けど、レベル的に無理とかじゃなければある程度は本人の希望も受け付けるらしいぜい」
「らしい……ですか」
学園都市の外でも、公立の小学校や中学校に通う場合は、どこに通うことになるのかがだいたい決まってい
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