第九話 今後の展開を考えて下準備 その2
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行ったのだろう。
しかし、ここで一つ重要なことを思い出した。土御門さんは学園都市の暗部組織の一員であり、なおかつイギリス清教から学園都市に送り込まれたスパイだったはずである。というか、アニメを見ての感想を言えば、学園都市とイギリス清教のパイプ役のように見えたのだ。
すでにインデックスが学園都市に居るという事は、土御門さんが動いている可能性も大きい。しかし、グループの一員となったはずの俺のところへは今のところ連絡が無い。
そんなことを考えている時にケータイが鳴り出した。物凄くタイミングが良いというか、見事に暗部連絡用のケータイである。
「はい、もしもし」
『この街の生活には慣れたかにゃー?』
やはりというか当然と言うか、相手は土御門さんである。
「ええ、おかげさまで」
『こっちに掛けたってことは、どういう事か分かってるな?』
急に土御門さんの声がシリアスモードに切り替わる。
「勿論」
当然こちらもシリアスモードに切り替える。
『今から2分でそこに着くから、すぐに準備して出てくれ』
「了解」
もしこれで本当に、ステイルや神裂さんが学園都市に侵入するのを助ける仕事とかだったら、タイミングが良いにも程があるだろうと思ったりもしなくはない。というか、二人を学園都市に侵入させるのが暗部の仕事とも思えないし、もし二人が侵入するのを手伝うのであれば、暗部としての活動ではなくイギリス清教所属としての土御門さんの仕事になるはずだ。
上着を羽織る程度で支度を済ませてアパート前の道路に出ると、ちょうどそこに一台の高級そうなミニバンが止まった。
「早かったな」
「あ……土御門さん」
その高級そうなミニバンの助手席から顔を出したのは土御門さんだった。いつもの車は商用にでも使われていそうなワンボックスだったのだが、今日の車は全然違っていたのである。
「乗れ」
「はい」
とりあえず、すぐに車に乗り込む。シートに座るとほぼ同時に車が動き出すが、動き出しはスムーズで乗り心地もいつもの車とは段違いだった。
「今から人を迎えに行くぜい」
土御門さんから伝えられた仕事内容は、俺の想像していた暗部組織の活動とはかけ離れていた。
「迎えに?」
思わず聞き返す。確かにいつもと違う高級そうな車で来たのだから、そういう方面の仕事もあるのかもしれない。
「ああ、学園都市の外からの来客だ。と言っても、俺の知っているやつだから、お前さんもそれほど気を張らなくて大丈夫だぜい」
「そうですか」
そこでようやく気が付く、これから迎えに行くのはステイルと神裂さんだ。と言うことは、二人は無断で学園都市に侵入してきたわけではないのか。し
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