暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
78話:そのトラウマを乗り越えろ
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「っ、なのは…」
『だったら少しは信じてあげて。キャロの強さを』
……なのはの言うことはもっともだな。いつの間にか、心配し過ぎていたか。
キャロのあの言葉を信じたから、あの想いを感じたから背中を押して送り出したんだ。だったら最後まで信じてやらなきゃな。
そう思っていると、サーチャーの映像にキャロとエリオの姿が映った。
「キャロ、大丈夫か?」
『は、はい!エリオ君は私に、任せてください!ちゃんと―――守ります!』
「…わかった、頼んだぞ!」
『はいッ!』
キャロはそう返事を返すと同時に、落下していくエリオの手を掴んだ。そして二人はピンク色の光に包まれ、落下速度が落ちた。
さぁ、見せてもらうぞ。お前の……想いを。
今目の前で落ちて行っているエリオ君。私と同じフェイトさんの保護児童だと聞いているけど、実際はあまりそういう話はしていない。
でも、エリオ君が優しい人だってことはわかる。
最初に出会ったあの時、エスカレーターから足を踏み外した私を、エリオ君は助けてくれた。さっきもそう。怖がる私に手を差し伸べてくれた。笑いかけてくれた。
スバルさんやティアナさん、六課の人達もそうだ。訓練で疲れた時に笑いかけてくれた、励ましてくれた。
そんな人達がいっぱいいるこの場所が、私の新しい『居場所』。私が望んで得ようとした『居場所』。
出会って時間もあまり経っていないから、まだちゃんとした『居場所』とは言えないかもしれない。でもここは私が望んだ、私がいたいと思う『居場所』だ。
『キャロ、大丈夫か?』
「は、はい!エリオ君は私に任せてください!」
だから、この新しい『居場所』を……優しい人を、私に笑いかけてくれる人達を……
「ちゃんと―――」
自分の手で、私の……力で!
「守ります!」
―――守りたいッ!!
〈 Drive Ignition 〉
落下するエリオ君の手を掴んだ瞬間、ケリュケイオンが光を放った。
その光は私とエリオ君を包み込み、落下速度が落ちる。私は気を失っているエリオ君を引き寄せて、優しく抱きしめた。
「キュク〜!」
フリードも私の前まで飛んで来てくれた。いつも竜召喚のときに、フリードには苦しい思いをさせてしまっていた。
「フリード、不自由な思いさせててゴメン……私、ちゃんと制御するから!行くよ……竜魂召喚=I」
私達を包む光は更に輝きを増し、足元には正方形の召喚魔法陣を展開する。
「『蒼穹を走る白き閃光…我が翼となり、天を駆けよ!』」
詠唱を始めて、召喚魔法陣からは大きな翼が出てきて、その翼をはためかせる。
同時にケリュケイオンの光が増す。
「来よ、我が竜
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