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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
上空から湖に落下!?
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たれたら嫌でも分かる」
「気配はずっとしてたしね」
「へぇ、お前ら面白いな」

十六夜が軽薄そうに笑うが目が笑っていない。
僕は上空ダイブの腹いせに殺気の籠もった冷ややかな目線をウサギ耳の少女に向ける。
少女が怯んだのを見る限り他の3人も同様だろう。

「や、やだなぁ御4人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここはひとつ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

「断る」
「却下」
「お断りします」
「あはっ♪ 生贄と言うなの身代わりになってください」

「あっは、取り付くシマもないですね♪ って、最後の方生贄にってどう言うことですかっ!?」

バンザーイ、と降参のポーズを取る黒ウサギ。
しかし、その目は冷静に4人を値踏みしていた。

(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝気は買いですね。まあ、扱いにくそうなのは3人ですね、あの男の娘はまだ扱いやすそうですね)

黒ウサギはおどけつつも僕たちを観察している様子だったが、耀さんが黒ウサギの隣に立ち、ウサ耳を根から鷲掴み

「えい」
「フギャ!」

力いっぱい引っ張った。………引っ張った?

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、いきなり黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の成せる技」
「自由にも程があります!」
「へえ?このウサ耳って本物なのか?」

今度は十六夜が右から掴んで引っ張る。

「………じゃあ私も」
「ちょ、ちょっとお待ちをっ! そこの貴方助けてくださいっ!!」
「やだ、まだ弄られたくない。でも、僕は参戦しないから安心してね?」

やんわりと断ると、黒ウサギは安心と絶望が合わされた表情をした後、十六夜と飛鳥に左右からウサ耳を引っ張られ言葉にならない悲鳴を上げた。ちなみにその絶叫は近隣に木霊(こだま)した。とてもうるさかった、まる


















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