第三十七話『呼ばれる由縁』
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第二アリーナにて空に飛翔する4つの影、片や
「ぬおおぉぉ!!」
雪片を構え突進をかける一夏。片や
「突っ込みすぎだ、一夏!」
打鉄を身に纏い、一夏に制止の言葉をかける箒。そして片や
「猪突猛進か……あいつらしい」
「隊長、ここは私が!」
向かってくる一夏を迎撃体制に入る、スウェンとラウラだった。
「おりゃあっ!!」
「無駄だ!」
雪片の一撃はラウラのティーアナーゲルが阻む。箒は一夏に助太刀しようとするが、そこにスウェンが
「させると思うか?」
「くっ!なら推し通るのみ!!」
菷はブレードを握りしめ、スウェンへと向かう。スウェンはフラガラッハを引き抜き、繰り出される斬撃を受け止める。
「これでどうだ!」
「……ちっ」
勢いに押され、スウェンは退きつつ
「ふっ」
ノワールストライカーからアンカーを射出し後方へと飛び退くとすれ違うように
「私が相手だ!」
まるで弾丸の如く、アンカーによって引き寄せられたラウラが箒へと斬りかかる。
「箒!っ!?」
「余所見をしている暇があるのか?」
「ぐあっ!?」
一夏は勢いよくスウェンに首を捕まれ、そのまま地面へと連れて行かれ叩きつけられる。一夏は体を起こそうとするがフラガラッハのマウント部に腕を掛けられ、地面に深々と突き刺し両腕を拘束された。
「終わらせる」
フラガラッハのグリップが引き抜かれると、そこからビームサーベルが出現した。一夏は思わず声を上げる。
「ってぇ!そんなのありか!?」
「そういう武装だ」
スウェンはそう論破するとそのままビームサーベルを振り下ろした。
「甘いぞ!」
「なかなかやる……!」
一方の箒はラウラの攻撃を受け止めつつ、反撃の機会を伺う。一瞬だけでも一夏の方を向こうとすると、ラウラからの鋭い攻撃がそれを阻害する。ラウラはティーアナーゲルを合体させ強く握りしめ
「せいっ!!」
「お、重い……」
振り下ろされた一撃は箒に隙を生み出す。するとラウラは不適に笑みを浮かべて、上へと飛ぶ。そこには
「なっ!?」
ラウラの後方からはレーゲンストライカーへと換装し、ゲイボルグを箒へと向けているスウェンが。
「もらった」
そしてゲイボルグから砲弾が放たれ、箒は直撃した……
※
「だ〜!! 勝てねぇ〜!!」
食堂で机に突っ伏し項垂れている一夏。ちょうど夕食をとっており、皆それぞれ定食を食べている。珍しくスウェンはカ
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