運命の決着編
第130話 紘汰にとっての咲
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やっぱり、見捨てられたんじゃなかった……」
感極まった声を抑えられなかった。
咲が紘汰より先に走り出した。だが、紘汰は追わなかった。咲が訝しげに振り返る。
「みんなに伝えてくれ。ザックと戒斗のことは、俺が何とかするって」
これにも咲は間を置いたが、先ほどよりは短く、肯いてすぐヘリコプターへ走って行った。咲はヘキサと合流して、互いを確かめ合って喜んでいる。
(咲ちゃんもみんなも、これで大丈夫。これで俺は、戦いに行ける)
紘汰はヘリコプターが離陸するのを見届けてから、踵を返し、歩み始めた。
今から行く先に戒斗がいる。オーバーロードとしての探知能力か知らないが、それは予感ではなく、確信だった。
紘汰は腕を振り上げる。頭上に無数のクラックが開き、インベスが落ちてきた。
インベス軍団を率いて、どこまでもまっすぐに背筋を伸ばし、歩いた。
(迎えに行くよ、舞。そう長くは待たせない)
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