暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos37運命の守護者/時の操手〜THE GEARS OF DESTINY〜
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対面だと思うのだが・・・?」
「エルトリアのギアーズ、キリエ・フローリアン。あなた達にちょーっとだけお願いがあるの〜♪」
「「お願い・・・?」」
リインフォースと顔を見合わせあって小首を傾げる。キリエさんはスッとわたしに剣先を向けて、「そうよ♪あなた達が手にしている闇の書の中に眠る、無限の力――システムU-Dを渡し――貸してほしいなぁ、って♪」って聞き捨てならへんことを言うてきた。
リインフォースと同時に警戒レベルをMAXに引き上げる。“闇の書”はまぁ知る人は知ってるやろうけど、わたしらがその関係者ってことは本当に一部の人にしか伝わってへん。一体どこでそのことを知ったんか、聞き出す必要があるな。
「素直に渡してくれたら痛い目には遭わないわよ?」
「あの、そうゆうのは世間一般では恐喝ってゆうと思うんですが・・・(出来るだけ情報を引き出す。捜査課の研修生として頑張らな)」
「きょーかつ? そんなのヘッチャラよ♪ 世間なんて得体のしれないような概念にどう思われようともね♪ ほら、そーんな事はどうでもいいから、システムU-Dを早く渡してねん?」
そう言うたキリエさんは、今度は銃口をわたしらに向けてきた。完全に実力行使に入る気や。そやけど、その前に「待ってくれ」リインフォースが制止させた。わたしも「そうやな、まずは話しをしましょう」って続く。
「どこで私たちのことを調べたのかは判らないが、彼の魔導書は闇の書などという名ではないし、管制プログラムだった私自身もすでに機能の大半を失ってしまい、システムを自由に操作する力はもうないんだ」
「あの、そもそもシステムU-Dってなんですか?」
「それは私も気になっていた。彼の魔導書にそのようなシステムがあるとは思えないのだが。管制プログラムである私ですら認知していない単語だ」
最後の夜天の主であるわたしや、管制融合騎のリインフォースすら知らん“システムU-D”。ひょっとしたらキリエさんの妙な誤解かもしれへん。
「そーんな見え透いた嘘なんて聞きたくありませ〜ん♪ だってあなた、この世界で唯一システムU-Dを制御しうる人物じゃない♪ お姉さんは騙されませんよぉ〜? だからほら、とっととその闇の書を渡しやがれ〜、です♪ あとはこっちでシステムU-Dを引っこ抜くんで?」
「「っ!」」
アカン。完全に話し合いで終わるレベルやないほどにキリエさんは暴走特急や。こうなったら力づくでも押さえていかへんとわたしとリインフォース、ダブルで危険や。しゃあなしに「リインフォース!」“シュベルトクロイツ”を構える。
「・・・・我らが愛おしき主と夜天の書に害をなす意思があるのであれば・・・!」
「実力行使、上等! 華麗に返り討ちにしてあげる?」
――ラピッ
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