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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos37運命の守護者/時の操手〜THE GEARS OF DESTINY〜
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いる世界の名簿にその名前は有りません≫

正しく異世界の人ということか、アミティエさんは。未知の魔力運用技術というのも頷けるかも。管理局でさえも認知していない世界の住人、アミティエさんは「あの、本当に急いでいるのでこれ以上お話にお付き合いは出来ません、ごめんなさい!」踵を返してすごい速さで飛び去ってしまったから、アミティエさんを追って私も飛ぶ。

「あの、アミティエさん!」

「うわっ!? すずかさん、私の飛行速度に付いて来られるんですか!?」

「えっと、なんとかギリギリです! あの、お話を聴かせてください! 妹さんのこととか、世界の危機の事とか! 私、管理きょ――」

「ああ・・・ここに来てさらに体が重く・・・、無理に動いたせいで余計にウィルスの巡り具合がひどく・・・あぁ・・・」

「って、えええええええっ!!?」

アミティエさんが目の前でいきなり落ちたから、「急にどうして!?」って慌てて追い縋る。その途中でアミティエさんは細い水晶の柱にドカンと墜落。ここで想定外のことが起きちゃった。アミティエさんが落ちた水晶の柱がポッキリと折れて、すぐ側に突き立っている柱を巻き込んで大惨事。急いで助けに向かおうにも連鎖的に崩れ出した柱は行く手を拒んでくる。

≪スズカ、無駄ですわ。アミティエ・フローリアンの反応が離れて行きます。それに、魔力を持った水晶の破片がジャマーの役割を果たして彼女の反応探知を阻害、・・・ロストしましたわ≫

“スノーホワイト”からの報告に「そっか・・・」と私は残念がった。とそんな時、『すずか、一体何が起きた!? 大丈夫なのか!?』チンクさんから通信が入った。地上担当のチンクさんは、いきなり倒れた柱の近くに私が居たことを見ていたから、心配して安否を確認してくれた。

「私は大丈夫ですけど・・・。あの、チンクさん。そちらに10代後半ほどの女の人現れませんでした?」

『いや。そちらで何かあったのか?』

チンクさんに伝える。管理局が認知していない世界からの渡航者――アミティエ・フローリアンさんと会ったこと、そのアミティエさんが言っていた、世界の危機のことなど。するとチンクさんは『ドクターが好みそうな話だな』って呟いた後、『調査班に連絡しておいた方が良いな』って言った。私たちだけでどうにか出来るような案件じゃない、って。

『すずか。一度本局に――』

チンクさんの通信に割り込むように通信が入ったことを報せるコールが鳴った。チンクさんは『受けてくれ、すずか』って通信を受けることを許可してくれた。お礼を言った後、私は通信を繋げる。

『やっほー、すずかー♪』

私に通信を繋げたのは「アリシアちゃん!」だった。モニター越しでアリシアちゃんは今エイミィさんのお部屋に居ることが判る。それはとに
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