第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その八
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「中々総理大臣も辞めないで」
「何かあれば怒鳴り散らすだけで」
「もう人間として駄目過ぎた」
「所謂ミスター最低人間ですね」
「あの様な輩は別にしてだ」
例外中の例外として、というのだ。
「人には野心も必要なのだ」
「そういうものなんですね」
「野心もいるんですね」
「そうだ」
政治家になったなら、というのだ。
「だから私もだ」
「将来はですね」
「総理大臣ですね」
「その為には予算にだ」
それにだというのだ。
「派閥、そしてだ」
「それに、ですよね」
「後は」
「手段を選ばないことだ」
にこりともせずだ、悪田部は目だけを輝かせて言った。
「一切な」
「つまりライバルのスキャンダルを掴んで」
「それをネタに脅したりですね」
「ばらしたり」
「後は南港ですね」
「港には死体が埋まっている」
桜の下ではない、あしからず。
「もっと言えば底の方で寝ている」
「コンクリート詰めのドラム缶の中で、ですよね」
「目出度くそうなってるんですよね」
「愚かな奴等だった」
一人を差して言う言葉ですらなかった。
「私の秘密を探ったばかりにな」
「ですよね、悪田部さんらしいです」
「実に悪田部さんです」
「本当に手段を選ばない悪辣さ」
「まさに悪田部さんらしいです」
「私は必ず日本の宰相になる、しかし」
だが、というのだ。
「しかしそれで終わりではない」
「首相になることが目的じゃないんですね」
「ちゃんと政策があるんですね」
「あらゆる政策は既にホームページにおいて発表している」
彼の政治家としてのそれにというのだ。
「それを実行するのだ」
「その政策は一体」
「どんな政策ですか?」
「格差は好きではない」
国家のそれはというのだ。
「富の偏在は国家を歪にするからな」
「あっ、それはいいですね」
「既に日帝衆が実現していますけれど」
「それを維持するんですね」
「これからも」
「教育、福祉もだ。財源の的確な確保等もそのまま日帝衆の政策を踏襲する」
敵であろうともその政策がよければ参考にするというのだ。
だが悪田部は悪田部だ、それでこう言うのだった。
「だが私の理想はプーチンだ」
「ああ、あの人ですか」
「色々と噂のある」
「元KGBで、ですよね」
「結構以上なことがありますよね」
「あの様にしなければ駄目だ」
手本だというのだ、彼にとっては。
「人はな」
「つまりコミックガンガンの漫画のラスボスみたいになりたいんですね」
「ああした人に」
「そういうことですか」
「言い忘れていたが私も武道をしている」
今明かされる衝撃の事実だ、今思いついた設定だ。ただこれまでに書いているかも知れないがその設定は忘れるべきである。
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