マクロスF
0751話
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ないんだよ。シェリルとオズマ、ジェフリーの3人は知っていると思うが、俺の能力の1つに空間倉庫というのがある。具体的に言えばこんな感じでだ」
そう告げ、脳裏に空間倉庫のリストを展開して超包子の肉まん……は数が少なくなってきてちょっと勿体ないので、アイスでも取り出す。勿論溶けていたりはしない、冷たく凍ったままのアイスだ。具体的に言えばチョコモナカ。
そして人数分のチョコモナカを取り出してそれぞれに配っていく。
「これは……アイス? でも、冷たい」
キャサリンがそう告げ、恐る恐るチョコモナカへと口を付ける。他の者も同様に食べているのを見ながら、俺も自分の分を口へと運びつつ説明を続ける。
「今感じて貰っているように、この空間倉庫という能力は中に入れておいた物の時間の流れが止まる。まぁ、これは今回あまり大事じゃないが……」
「ちょっと待って下さい! 時間の流れが止まるって……それが本当ならもの凄い事ですよ!? なのに、なんであっさりそんな!」
「落ち着けルカ。生憎とこの能力は魔法と違って俺の生まれつきの能力でな。他の者が使う事は出来無いんだよ。……で、だ。話を戻すと、この能力のもう1つの能力が容量無限に近いってのがある。そしてこの空間倉庫の中にゲートシステムという、俺の本拠地であるホワイトスターへと転移出来るようにする為のシステム がある。あるんだが……」
そこまで告げ、小さく溜息を吐いてから再び口を開く。
「このゲートシステムの設置場所は空間的に動いていると色々と不味いんだ。具体的に言えば自転している地球とかになら全く問題無いが、フロンティア船団のように常に動いているような場所には設置出来ない。……そういう意味では、ガリア4は好機だったんだけどな」
「それでは、このフロンティア船団でそのゲートシステムとかいうのは使えないと?」
「まず無理だろう。もしどうしても使おうというのなら、フロンティア船団自体が動かず、このままここに待機している必要があるが……バジュラの事を考えれば、まず無理だろう?」
「……」
そんな俺の言葉に無言を返してくるグラス大統領。バジュラから逃げた筈が、実際にはまだこちらを捕捉しているというのが昨日の戦いで判明したし、何よりもフロンティア船団の目的はホワイトスターとの異世界間貿易をする事ではなく、永住できる惑星を探し出す事だ。
……まぁ、最悪ネギま世界の火星に引っ張って行くというのもありかもしれないが、さすがに自分達の住んでいるマクロス世界から異世界に向かうのを嫌がる者もある程度の人数は出て来るだろう。しかも現在の火星はある意味で各世界をドロップアウトした者達の溜まり場に近い場所だし。
修羅とか魔法使いとかと争うかもしれないと考えれば、決断できない者も多い筈だ。後はホワイトスタ
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