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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
33 救うための勇気
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でゆっくりと深呼吸をしながら自分の腕を握っているスターダストを見上げた。

「あなたは...前にニュースで見たことある。確か...ロックマン?」
「...今は...ね」
「今は?」
「僕だよ...こうして会うのは初めてだね。ずっと...手紙のやり取りだったから」
「!?もしかして...」

スターダストはため息をつき、初めての出会いがこんな状況というのが残念でならなかった。
既に裏声を出すことも忘れ、いつもの高いが弱々しい声になってしまう。
反面、スズカは驚いていた。

「アキトくん?」
「そう、でもこれからはサイトって呼んで欲しい。これも本名か分かったもんじゃないけどね」
「やっと会えた...ずっと...」

駆け出しの頃からずっと自分を支え続けたファンレターの送り主、ずっと会いたくて仕方なかった相手と出会う。
感動で涙が出そうで嬉しさで全身が包まれる。
今まで一体どんな人なのか、何度も何度も夢で的外れな想像を繰り返し、初めて会った時の練習でもするかのように独り言を呟いていた。
しかしどの想像とも違い、地獄と見分けがつかないような場所に現れ、悪魔のような敵を倒し、自分を救いに来た優しさと圧倒的な強さを纏ったまさに『ヒーロー』とでも呼ぶべき存在だった。
バイザー越しに見える目と顔は男とも女とも取れる中性的な顔立ちで儚さと優しさに溢れていた。
そしてとうとうスズカは長年溜め込んできた思いを伝えようとする。
今まで支えてきてくれた事への感謝の気持ち、その溢れんばかりの気持ちを口にしようとした。
既に喉のあたりまで出かかっていた。
しかしそれは悲鳴へと変わった。
床が大地震に遭遇したかのように揺れ、耳を突き破りそうな程の爆音が響いたのだった。

「!?」
「キャァァァァァ!!!?」

いきなりの出来事でスターダストも状況が把握できなかった。
自分たちの足元、そこから噴火でもしたかのようだった。
そんな中、スターダストは天井から何かが落ちてきても大丈夫なようにスズカの体に覆い被さって抱きしめる。
数秒後には揺れも収まるが、先程とは明らかに空気が変わっていた。
肌が焼けるように暑く、それに何か焦げるような臭いがする。
スターダストは嫌な予感とともにベランダに飛び出し、非常階段を見下ろした。

「!?そんな...くっそぉぉ!!!」

そこには激しい炎が舞い上がっていた。
黒鉛が空へ向かい、非常階段は3段目から吹き飛んでいた。
2階と3階で何かが爆発したのだ。
その答えは混じっている火薬の臭いと、僅かな血の臭いが物語っていた。
2階か3階でWAXAとValkyrieとの戦闘があり、誤ったが、もしくは膠着状態を吹き飛ばそうと爆弾を使った。
死者やけが人が大量に出ているだろう。
だがそ
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