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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十七話 希望からの絶望
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り込んだ。

――――セムブルグは、六十一層にある美しい城塞都市である。
 規模はそれほど大きくもないが、華奢な尖塔を備える古城を中心とした市街は全て白亜の花崗岩で精緻に造り込まれ、ふんだんに配された緑と見事なコントラストを醸し出している。
 半年ほど前にこの街が開いたとき、私とアスナは一目でその美しい町並みを気に入り、目抜き通りから東に折れてすぐのところにある、小型の美しい造りをしたメゾネットの3階の部屋を購入した。購入した部屋の内装にはかなりこだわった。模様替えに一層分丸々の攻略をつぎ込んだほどだ。
 そのことに多少罪悪感が湧いたが、あとにその層の出現モンスターを聞いたときは、アスナと二人で、休んで正解だったね、と口を合わせた。
 愛着があった自室。
 だが、今のアリスの目にはそれは酷く無味乾燥なものに映った。お気に入りだった家具がただのガラクタに見える。
 世界がまるで影絵のようだ
 アリスの目にはもう何も映らない・・・・・・空っぽな心







 ―――もう何もかもがどうでもいい―――







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