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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
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ぎて、彼女の持っていた物に気がつかなかった。彼女が持つ、トラが描かれたカードデッキを……。
───…
「またあんたかよ!」
「それは、コッチのセリフだ!」
ライアとインペラーはどうやら不仲のようだ。
「そもそも、どうしてキミはライダーなんかになった!?」
「そりゃ、俺をバカにした奴らを見返すためだ!願いを叶えて、俺が正しい事を証明する!」
「そんな風にして願いを叶えても、何の意味はない!」
「綺麗事を言うな!!」
「グッ!?」
ライアはインペラーの攻撃をくらいそのまま壁に激突する。
「チッ、どいつもこいつも俺をバカにしやがって、まともに話してくれたのは読川くらいじゃないか……」
「え?キミは、ナナくんの事を知っているのか?」
「ああ、もちろん。あいつは話しのわかる奴だ。だから、最後に殺すことにした」
「なに……?」
ライアはその言葉で立ち上がる。
「それだけは、絶対に許せない!」
「あれ?あんた、知らないのか?」
「知らない?何を?」
「知らないならそれでいいよ、世の中には知らない方がいいこととかあるし」
……知らなくても、いいこと……。
インペラーの言葉にライアは嫌な予感が頭の横を
過
(
よぎ
)
る。あの仮面ライダー王蛇とナナ……ライアはもう、何と無くわかっていた。
……もし、もしもそうなら……もう、誰も殺させない。これ以上、あの子の罪を大きくしたくない……!
───…
ナナはジッと窓の外を見つめた。
「ナナ、どうした?」
「いえ、なんでもないですよ、油島さん」
部屋の片付けをしていた二人はやっと片付いた部屋で夕食を食べていた。
「それにしても、これ美味しいな」
「それ、茄子ですよ」
「え!?」
油島は茄子を見て驚いた。
茄子が嫌いな油島にとって、このナナの手料理は茄子を克服するのにいい料理だ。
「ナナ、お前は本当にお袋みたいな奴だな」
「………俺は男ですよ」
「いや、そういう意味じゃなくて」
「?」
「いや、なんでもないんだ」
その頃、再び日ノ岡は、聖とともにファミレスで夕食を済ませていた。
「そういえば、日ノ岡くんってあの図書館の本をほとんど借りてるのね」
「暇ですから……気が付いたら……」
「私が借りた本、ほとんど日ノ岡くんの名前が書いてたわ。だから、日ノ岡くんの名前は知ってた」
「そうだったんですか!?」
「ええ、顔は始めて見たけど……思っていたよりカッコいい人で、私ちょっと動揺してる」
聖はクスクスと笑ってパスタを一口食べる。日ノ岡は嬉しそうに頬をかいた。
───…
「夕食終わったー!ごちそうさまでした〜」
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