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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第9話
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?」
「あー……」

ナナはチロリと部屋を見渡す。
何と無く察した油島は申し訳なさそうに頬をかく。

「とりあえず、片付けますか」
「そうですね」

ナナと油島は家の片付けをすることから、また二人の関係をやり直すことにした。



───…



「で、できた!」

亮平はやっとの思いでデザインを完成させることができた。嬉しそうな顔をして、亮平はデザインを描いたノートを高々と持ち上げる。

「良かったね、塚原くん!」
「宮藤のおかげだよ!ありがとう」
「それにしても、これいい服ね。普段着としても着れるし、かっこいい!」
「実は、コレ着て欲しい子がいてさ」
「着て欲しい子?」
「うん、この服のデザイン、ヘビの案をその子が出してくれて……何と無く、その子をイメージしちゃって……」
「そっか、塚原くんの服が着れるならその子は幸せ者だね」
「え?俺の服を着れたら幸せ者?」
「ううん、なんでもないよ」


キィーン……


「!?」
「塚原くん?」
「ごめん、ちょっと用事思い出した!」
「え?」

亮平はあの音を聞き、すぐに使っていた教室を出た。
ひと気のないトイレに着くと亮平はデッキを取り出した。

「変身!!」



──────────



「くっそぉ……あの教授、僕にこんなこと押し付けて……」

日ノ岡はブツクサと大量の資料を運ぶように命じた教授の文句を垂れていた。

「よし、こんなもんかな?」

全ての資料を運び終えると、日ノ岡は帰るために校門の方へ向かった。

「あ、そうだ…図書館に本を返しに行かないと……」

そう言って日ノ岡は大学の近くにある図書館へと足を運んだ。
図書館には人はごくごくわずかしかいない。
ここの図書館はマニアック過ぎるせいか、人が入りにくいのだ。一人が好きなに日ノ岡にとってはとても落ち着ける場所だ。
本を返そうと図書館へ入った時、トンっと日ノ岡は女性とぶつかってしまった。

「あ、すみません」
「いえ、こちらそこ……大丈夫ですか?」
「はい、本が落ちただけですから」
「そうですか、なら良かったです」

女性は花がほころぶような笑顔を見せた。

「あ、あの…よく、ここに来るんですか?」

日ノ岡はテンパった様子で女性に話し掛ける。
この時、図書館にいた人々は日ノ岡があの女性にオチたことを確信した。

「ええ、ここの本好きなんです」
「僕も好きなんですよね。だから、よくここに来ることが多くて……!」
「そうなんですか?なんだか、私たち気が合いそうですね」
「そ、そうですね」
「私は(ひじり)智恵(ともえ)よろしく」
「僕は日ノ岡遊です」

日ノ岡は聖に夢中になりす
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