ターン14 鉄砲水と負の遺産
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タイオンさんはただの攻撃力0じゃない!メタイオンでカードガードに攻撃!」
金属の腕をゆっくりと伸ばし、その指の先から計4本の炎の柱が噴き上がり、先代のフィールドにいた4体のモンスターを残さず清らかな炎に包む。
時械神メタイオン 攻0→カードガード 攻1900
「させるかよっ!トラップ発動、ミラーフォー………」
「この瞬間にメタイオンの効果発動!このカードは破壊されず、バトルダメージも受け付けない!」
「はっはあ!なるほど、確かに壁としてはなかなかじゃないか。だけど忘れてないかい旦那、こっちにはまだ波動キャノンが残ってるんだよ!」
「確かに僕はバカだけど、そこまでどうしようもなくはないつもりだよ。メタイオンのさらなる効果発動、ケテルの大火!戦闘後にこのカード以外のあらゆるモンスターをバウンスして、さらにその数1体につき300ポイントのダメージを与える!戻したモンスターは計4体、そしてお前のライフはもう残り900!」
「な、何!?」
そして炎がおさまったとき、そこにはもう誰もいなかった。4体のモンスターは、天の炎に焼かれたのだ。
??? LP900→0
「勝った………ありがとうチャクチャルさん、それにメタイオン先生」
『先生?』
「うん。メタイオンさん、この効果って切り札っていうより一発逆転の奥の手って感じでしょ?ほら、時代劇とかでもよくいるじゃん。悪代官とかが『先生、お願いします』って言うと『どうれ』とか言って酒飲むのやめてゆらりと立ち上がる凄腕の人。何となくそんなイメージだから、用心棒のメタイオン先生」
『そ、そうか。まあ本人がいいならいいんじゃないか、マスター』
「うん!」
そんなことを言っていると、さっきまで倒れていた先代がむくりと起き上った。
「おい、おま」
「ヘイヘイ、旦那。まあ今回はちょいとばかし疲れちまったし、ここはいったん退散しようかね。だがな、旦那。俺はまだ、復讐を諦めたわけじゃねえ。俺はそのためだけに力を求めたんだ。それは今でも変わってねえ、そのダークシグナーの力はまた俺に返してもらうぜ。あばよ」
言いたいだけ言って、出てきたときと同じく忽然と消えた先代。僕がこの力を持っているうちは、また会うことがあるんだろうか。できれば会いたく……ない………な………あ…………。
「ごめんチャクチャルさん、もう寝るから話はまた明日ね………ふわぁ」
『ああ、お休み。せめて今ぐらいはゆっくり休んでくれ、マスター』
それじゃあ、お言葉に甘えて。おやすみなさい。
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