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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン14 鉄砲水と負の遺産
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さ。礼代わりにと思って少しばかり殺意を高めてやったけど、気に入ってくれたかい?」

 今の話はどう考えてもノース校対抗試合で僕がワンキルされた時のことだろう。でも、そこで起きた?今の話とはどんな因果関係が?それにあの口ぶり、おそらくチャクチャルさんのことも知っている。この男、ホントに何者なんだろうか一体。正直、すごく関わり合いにはなりたくないけども。
 でも、ここ最近悩みの種だった異様な敵意の原因はわかった。

「あれお前の仕業か!正直ね、すんごい迷惑なんだけどアレ。今すぐ元に戻してよ」
「へ?おいおい、そりゃないだろ旦那。ああそうか、これがいわゆるアメリカンジョークってやつね。いや失礼、俺としたことがうまくネタに反応できなかった」
「…………」

 どうしよう、まるで会話がつながってる気がしない。脳ミソちゃんとついてんだろうかコイツ。

「ま、なんだっていいさ。今日呼び出したのはな、旦那。お前の生温いやり方にいい加減嫌気がさしてきたんだよ。だってそうだろ?はっきり言ってお前の心の闇は明らかにお前の温い人生からは不釣り合いなぐらいにデカい。だから結構期待してたのに、なんだかずいぶんしょうもないことばっかりやりやがって。お前みたいなのを宝の持ち腐れってんだよ、旦那」
「最終的に何が言いたいのかがさっぱり分かんないね。せっかくの長話悪いけど、僕にとっちゃあこの世に存在するあらゆる難しい話は専門外なのさ」
「そうかそうか、まだとぼけるか。別にそんならそれでいいさ。構えな、そこまで言うならお前にもう用はない、地縛神の力ごとまとめて俺が有効利用してやるよ。本来ならこんなゲームでわざわざ勝負する必要なんてないんだけどな。知ってるか?地縛神の、つまりダークシグナーの力はその時代において定められた決闘の形式に合わせない限りうまく引きはがせないんだよ」

 そう言って右腕を構えると、ついさっきまで何もなかったはずの腕にはいつの間にかデュエルディスクが装着されていた。このパターンはもしやと思って僕の腕を見ると、案の定こっちにもつけた覚えのないデュエルディスクが1つ。さすが夢の中、なんでもありだ。たとえそれが、半分も会話がつながらない言葉のデッドボールする気満々な相手でも。

「お前の温いデッキなんぞ、俺が作ったデッキで焼き切ってやるよ。いつまでも仲良しごっこじゃ勝てないってのはもう学んだんじゃなかったのかね、旦那」
「はいはい、まさか夢の中でまでデュエルとはね。でもまあ、どこでやろうと変わらない、か………それじゃあ、デュエルと洒落込もうか!」

「「デュエル!」」

「先行は僕がもらう!オイスターマイスターを召喚し、さらに水属性モンスターのマイスターをリリース。シャークラーケン、オイスタートークンをダブルで特殊召喚!」

 さっき
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