オーバーロード編
第7話 共闘! 紘汰と裕也の絆
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ったシャロームは、いち早く「それ」に気づいた。
『貴虎さん! 上!』
警告と同時、紅いオーバーロードが現れた。紅いマントを翻し、杖剣で斬月に斬りかかっている。斬月はその斬撃を辛うじて弓で防いだ。
『何だこのインベスは…!? 武装しているのかっ』
『貴様ガ、サルどもノ長だナ!?』
『言語を…!?』
『赤イ奴、ドこダ! 教えなケレば、貴様ヲ殺ス!』
あちゃー、とシャロームはフェイスマスクを叩いた。駆紋戒斗をけしかけたのが相当まずかったらしい。いずれ貴虎にもバレる日が来るとは思っていたが、こんな形でとは。
斬月は紅いオーバーロードに押されている。武器を操る、すなわち思考する敵。今までのインベスとは次元が異なる相手だ。いかに訓練を積んだ貴虎でも苦しい戦いだ。それを、ライダーとなって日の浅いシャロームが介入した所で劣勢は変わるまいが。
『しゃーないか。あの人が帰らないとミッチとヘキサが泣くもんな』
カッティングブレードを一度落とす。
《 オリーブスカッシュ 》
『どぉ――りゃあ!』
シャロームは地面を蹴り、上からライダーキックを紅いオーバーロードに食らわせた。
だが、紅いオーバーロードに攻撃を仕掛けたのは、シャロームだけではなかった。
《 オレンジスカッシュ 》
『セイ、ハー!』
二人分のライダーキックを食らって、紅いオーバーロードはベースキャンプから離れた平地へと転がった。
『紘汰!?』
『ふぅっ――あ、裕也! いたのかよ!』
『お前こそ何で……あ、お前もオーバーロード探してたんだっけ』
光実に狙撃されてそう間を置いていないのに、大した回復力だ。ドライバーの治癒促進もあってだろうが。
(そういやチームにいた時、長丁場のダンスぶっ通しでやっても平然としてんの、こいつだけだったっけ)
リーダーとしてチームメイトの個々の能力はしっかり覚えている裕也である。
『まあ何でもいい。ユグドラシルになった俺が言えた義理じゃないが、手伝ってくれ。キャンプの人の避難が終わるまででいいから』
『手伝うに決まってんだろ。人の命が懸かってんだ』
『……そーゆーとこ変わんねえなあ、お前』
シャロームたちが話し合う間にも、紅いオーバーロードは立ち上がっている。
シャロームは警棒を、鎧武はソニックアローをそれぞれ構えた。
鎧武が先に弓で紅いオーバーロードと切り結んだ。そして、紅いオーバーロードの集中が鎧武に向いた時を見計らい、シャロームが死角から警棒で叩き、電気ショックを与える。
そのくり返しで、シャロームと鎧武は紅いオーバーロードにダメージを蓄積していった。
紅いオーバーロードが大分姿勢を崩してきたところで、二人は必殺の構えに入った
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