第0章
プロローグ
[1/3]
前書き [1]次 最後
ー???ー
ー何処まで続くか解らない大きな草原、草は明るい緑色をしており風が吹く度に気持ち良さそうに靡いている。綺麗な空には、小さな雲がいくつも浮いている。草原の真ん中らしき所には大きな一本の木が立っている。
そんなあるところに、青年が草原に一人横たわっていたー。
「ここは…何処だ?」
横たわっていた青年は、体を起こし辺りを見渡す。
「…?俺は何時からこんな所に来たんだ?」
青年は理解出来てないように混乱する。
「君は死んだ。死んだからこそ、この場所へ来たんだ」
「!」
突如背後から声が聞こえた。青年は驚き後ろを向いた。
そこに立っている居るのは、人だった。顔は若い男性、髪は白く腰まで下ろしている。服装はローブの様な格好をして白いマントを着けていた。
その美しい姿に青年は少し見続けていたが、その人の言う言葉に青年は疑問に思った。
「俺が死んだ?…何故?」
「それは君が覚えているはずだよ」
若い男性はそう言うが、青年の口からだす言葉は違う答えだった。
「…分からない、前の記憶も自分の事も…」
「…覚えていないのかい!?」
青年の言葉に若い男性は驚くが、すぐに冷静を取り戻す。
「いや…思い出せないら思い出さなくてもいい、むしろ思い出さない方がいい」
「何でだ?」
「その問いについては答えられないよ」
男性の言葉に青年は疑問を問いかけるが、首を横に振りながらそう言う。
「さて、君には転生をしてもらいたいんだ」
「…転生?」
男性は青年に向かってそう言う。しかし、青年の方は『転生』と言う言葉が理解できなかった。
「そう、転生。生まれ変わって新しい人生をもう一度送ると言う事さ」
「それは、何故?」
「それは…ごめん、その問いも答えられないよ」
男性はそう言い、青年はそうか…と言った。その様子に男性は不思議に思い青年に聞いた。
「君は…気にならないのかい?」
「何がだ?」
「何がって…君の過去の記憶のことを」
「…」
男性の質問に少し考える青年、そして青年はこう答えた。
「分からない…けど、思い出せないなら別にそれでもいいと思ったから」
「どうしてだい?」
青年は男性を見てこう言った。
「それならまた新しい思い出を作ればいい、いや」
「また新しい物語を作りたい」
男性は大きく目を見開いていた、そして少しだけ笑った。
「フフッ、例え記憶を無くしても、その思いは消えないか…」
「?何か言ったか?」
「いや、何でもないよ」
男性はそう言い誤魔化すと本
前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ