初年度
学園編
TURN-05『湖上の決闘─フォトンVS魔導』
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「攻撃力2500!?」
「章刀くんのモンスターと並んだっス!!」
章刀くんの後ろで十代くんと翔くんが声を上げている。
この世界では攻撃力が高いと強いモンスター、低いと弱いモンスターと見做されてしまう。
だから7つ星の《フォトン・ワイバーン》の攻撃力と並んだ今のフォルスは、十分に強いモンスターと認識されたようだ。
「バトル! フォルスでフォトン・ワイバーンを攻撃!」
攻撃力が並んだフォルスで、私はバトルを仕掛けた。
「え!? 攻撃力が同じなのにどうして‥‥」
「《バウンド・ワンド》を装備したモンスターは破壊された時、復活できるんだよ」
「つまり、章刀のモンスターを破壊してもあいつのモンスターはフィールドに残るってことか!」
「ああ。それにバトルフェイズ中の特殊召喚だから、そのモンスターで追撃がかけられるんだ」
「スゲーな!」
翔くんの疑問に章刀くんが答えて、十代くんが感心しているのが窺える。
確かに彼の出した答えは、私が仕掛けた戦略の1つではある。
──けど、戦略はもう1つ‥‥。
私は手札にある1枚のカードを一瞥した。
その間にも、フォルスはフォトン・ワイバーンの上を取っていた。
「悪いけど、相打ちはごめんだな! 速攻魔法《フォトン・トライデント》!」
フォルスが斧を振り上げたまさにその時、章刀くんがさっきのターンにセットしたカードが顕となった。
「このカードの効果で、俺のフォトンモンスター1体の攻撃力は700ポイントアップする! これで返り討ちだ!」
「‥‥‥‥」
このままだと、トライデントの効果でワイバーンの攻撃力が3200になり、フォルスが返り討ちにされる。
けどそれは、このまま≠セった場合の話。
「フフッ! 私はその発動にチェーンして速攻魔法を発動! 《禁じられた聖槍》!」
「何っ!?」
章刀くんの余裕の表情が一変した。
「私はこのカードの対象に《フォトン・ワイバーン》を選択。《禁じられた聖槍》で選択されたモンスターは攻撃力が800ポイントダウンする代わりに、このターン、このカード以外の魔法・罠の効果を受けない。つまり、ワイバーンはトライデントの効果を受けられず、聖槍の効果で逆に攻撃力がダウンする!」
《フォトン・ワイバーン》ATK2500→1700
「攻撃力が逆転したっスー!!」
翔くんの表情に一瞬だけど絶望が見えた気がする。
ちょっと可哀相にも感じたけど、ごめんなさい。
「バトル続行! フォルスの攻撃、魔戦斧撃!!」
フォルスの振り下ろした斧が、ワイバーンの首を切り落とした。
思ったよりも残忍な倒し
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