初年度
学園編
TURN-05『湖上の決闘─フォトンVS魔導』
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! その効果で墓地の《フォトン・スラッシャー》を手札に加える!」
彼女の使用カードを訝しみながらも、俺はデュエルを続行する。
「そして俺は、回収した《フォトン・スラッシャー》を再び特殊召喚する!」
俺がサルベージしたカードをディスクにセットすると、またも湖上に水柱が上がり、再び白い騎士がその姿を現す。
《フォトン・スラッシャー》ATK2100
「さらに魔法カード《天使の施し》を発動! デッキからカードを3枚ドローし、手札を2枚捨てる」
俺はカードを3枚ドローし、その後手札から《ライト・サーペント》と《アクセル・ライト》の2枚を選択し、墓地へと送る。
《天使の施し》は、前の世界では禁止カード≠ノ指定されていたカード。
確かに今の御時世、ドローと墓地肥やしが同時に、そして容易にできてしまうのは、些かチートくさい。
しかし、だから強い。
「そして手札から捨てた《ライト・サーペント》の効果発動! このカードは手札から墓地に送られた場合、特殊召喚できる!」
墓地からカードを取り出してディスクにセットすると、フォトン・スラッシャーの隣に光の蛇が現れた。
《ライト・サーペント》ATK1200
──俺も彼女のことを言えないな‥‥。
そう思う原因は今し方俺が特殊召喚したモンスター──《ライト・サーペント》だ。
凛の【魔導】に《カオス・マジシャン》が入らないと考察したのと同様、俺の【フォトン】にも通常このカードは入れないだろう。
しかしそんな通常入れないカードを入れる理由は何か?≠ニ問われれば、大したことではない。
彼女の真意はわからないが、俺の場合はまあ、単純に趣味──遊び心だ。
アニメでカイトが使っていたしな。
まだ物語も序盤だし、このくらいのお遊びは構わないだろう。
念のために言っておくが、決して舐めプではないぞ、うん。
閑話休題──
「いくぞ! 俺は2体のモンスターを生け贄にして、《フォトン・ワイバーン》を召喚!」
俺のフィールドにいた2体のモンスターが姿を消し、新たに光の翼竜が現れた。
《フォトン・ワイバーン》ATK2500
「《フォトン・ワイバーン》の効果発動! このカードが召喚に成功した時、相手のセットカードをすべて破壊する!」
「えぇっ!?」
凛が驚いたような声を上げる。
もしかして効果を知らなかったのだろうか‥‥。
まあ、その辺りは後で訊いてみよう。
「フラッシュ・ハリケーン!!」
《グオオオオオオン!!!》
フォトン・ワイバーンが雄叫びを上げ、両翼をはためかせた。
湖上に凄まじい突風が巻き起こり、凛のセットカードを襲う。
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