暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第6話『模擬戦』
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◇◆◇◆◇◆◇
観戦スペース側も、ようやく
面子
(
メンツ
)
が揃ったようだ。
《ルールは簡単。どっちかが降参するか、もしくは継戦不能になったら終了。異論は?》
「無ぇよ」
「ありません」
言いながら、2人はともに戦闘準備に入る。
一護は代行証を胸元に当て、死神化する。
その時、自分の背後を確認する。
しかし、視界に映るのは廃れた街並みのみで、他には何も無い。
自分の肉体もだ。
(やっぱりそういうことか‥‥)
これで一護は合点がいった。
それは自分の死神化に関してのことだ。
普段はこうして代行証を使って死神化すると、肉体は魂が抜け出た状態となって倒れてしまう。
意識のある霊体と意識の無い肉体とにわかれ、2つが別々に存在することとなるのだ。
だが今この場にいる一護は死神化した霊体≠フみ。
肉体≠フ方はどこを探しても見当たらない。
考えられることは霊体と肉体が同一──つまり、肉体がそのまま霊体になっているということだ。
そんな馬鹿なことがあり得るのかというと、あり得るのである。
一護の仲間に浦原喜助という男がいる。
彼は護廷十三隊の元十二番隊隊長兼技術開発局初代局長という肩書を持っていた、いわゆる死神の技術者である。
そんな浦原の持つ技術の中に霊子変換装置≠ニいうモノが存在する。
これは一護の世界──現世≠ノおいてあらゆるモノを構成する器子≠ニいう物質を、文字どおり霊子≠ノ変換する装置のことだ。
この原理を用いれば、本来は器子で構成される一護の肉体を、霊子で構成された魂魄の状態へと変えることができる。
つまり霊体である魂魄から同じ霊体である死神の姿へと変化するのならば、存在が2つに分かれることもないということだ。
ではそれをやったのは誰かと問えば、
(これもエレアがやったことか‥‥)
当然の考えである。
そもそもこの世界へと一護を転移させたのが彼女なのだから。
ただ何故に彼女がそのような技術を持っているのか?≠ニいう疑問は残る。
それだけは一護が如何に思考を巡らせようと、答えが出ることはないだろう。
だが彼女がその技術を持つ理由も、肉体の構成物質が霊子になっていることも、模擬戦という現状においては然したる問題では無い。
現に一護はこの世界ですでに死神化しての戦闘を行っている。
(問題無ぇな‥‥!)
多少強引にモヤモヤを晴らした一護は、背中に携えた斬月を両手に持って構え、改めて対戦相手の女性騎士を見据える。
相対するシグナムもまた、自身の愛剣であるアームドデバイス──《レヴァンティン》を起動させ、同様に両手で持って構える。
《よし、じゃあ
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