暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第6話『模擬戦』
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ツに問いかけるのは、その隣を歩いていたヴィータ。

「生まれた場所は覚えてねェけど、オレはアースランドっつう世界にいたからなァ。ちきゅう≠チて場所のことはわかんねェ」

「う〜ん、聞いたことねーなぁ‥‥。なあリイン、アースランド≠ネんて世界聞いたことあるか?」

ナツの口から発せられた未知の単語について、前を飛んで行くリインに訊ねるヴィータ。

「いえ、聞いたことありませんね‥‥。はやてちゃんはどうですか?」

リインは首を横に振る。

彼女はヴィータからの質問を、自分の前を歩くはやてに投げかける。

「うん? アースランド=H 私も聞いたことないなぁ‥‥。それがナツくんのおった世界の名前なんか?」

「ああ」

ヴィータやリインにとっての未知は、どうやらはやてにとっても未知だったようだ。

はやての返しの問いに、ナツは頷く。

すこし思考したのち、

「まあ、あとでロングアーチに言うて検索かけるから、今はええか」

今は出身世界云々の話題を置いておくことにした。

気が付けば、一同が立っているのは訓練施設の入り口。

話し込んでいる内に、目的地に到着していたようだ。

「ねえヴィータちゃん、あの子たち連れて来てもらえるかな?」

訓練施設に入る時──実質は外にあるので出る時──に、なのはがヴィータにお使いを頼む。

「いいけど、寝てんじゃねーのか?」

「別世界のチカラに触れる機会なんて滅多に無いし、そこはほら、観ることも教導の内≠チてことで、ね?」

「いつもと言ってること違ぇじゃねーか」

「まあまあ、ね?」

「‥‥りょーかい」

なのはに言われるまま、ヴィータは集団から外れる。

「リインも行きまーす」

リインもそれに続き、2人は廊下の先へと向かって行った。

「アイツ等は何しに行ったんだ?」

ヴィータたちの背中が見えなくなった所で、ナツが問う。

「新人たちを呼びに行ったんだよ。ナツくんたちの模擬戦を観てもらおうと思ってね」

聞くと、なのはは教導官でフォワード≠ニ呼ばれる新人魔導師たちに訓練をつけるのが役目の1つなのだという。

今回の模擬戦を見せるのも、新たに仲間となる一護たちのことを知ってもらうのはもちろん、他者の戦闘を観てることで学ぶことも色々とあるとのことだそうだ。

それを聞いたツナは、数年前の自分ほどではないにしろ、こんな夜遅くに呼び出しを食らう新人魔導師たちの大変さを少々憐れんだ。

ともあれ、訓練施設へと足を踏み入れた一同はそれぞれの場所へと別れる。


◆◇◆◇◆◇◆◇


海上に張り出す形で設置された訓練施設のフィールド‥‥。

「遅い! 待ち草臥(くたび)れたぞ
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