暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第6話『模擬戦』
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
足先に模擬戦が行われる訓練施設へと向かった。

「あはははは、ごめんな、一護くん」

「まあ別にいいさ。俺もこの世界のチカラには興味があるからな」

自分の守護騎士の行いに僅かながら負い目を感じたはやては、一護に謝罪する。

‥‥が、一護はそんなことは気にも留めていない。

むしろ一護もシグナムと戦ってみたかったようだ。

「なんだよ、一護が先かよ」

「まあまあ。どのみち戦えるんだから、順番なんかどうでもいいだろ?」

「むぐぐ〜‥‥」

模擬戦の相手であるシグナムが一護を選んだことで、自動的に後回しとなったナツが愚痴を(こぼ)す。

ツナがそれをフォローする形で宥めているが、ナツは何となく納得できていないようだった。

その時、

「ただいまでーす」

シグナムと入れ違いで体長僅か30cmほどの、差し詰め小人とでも呼ぶべき少女が、中空を飛んで部隊長室へと入って来た。

「あの〜、シグナムが喜色満面に小走りで訓練施設の方へ向かってたんですけど、一体何が──‥‥って、その方たちは誰ですか?」

少女は一護たち3人を見つけると、はやてに問う。

「お帰り、リイン。この人等は今日から六課で保護することになった新しい仲間や」

入室して来た少女──リインを迎えながら、はやては簡単に説明する。

「保護、ですか?」

リインはこてんと首を傾げる。

容姿や体躯も相俟って、何とも可愛らしい。

「そうや。自己紹介しとき」

その愛らしさを微笑ましく思いながら、はやては促す。

「はいです! えっと、初めまして。はやてちゃんのユニゾンデバイス≠フリインフォースU(ツヴァイ)曹長です。よろしくお願いします」

今度はぺこりと頭を下げるリイン。

「黒崎一護だ。こっちこそよろしくな」

「沢田綱吉です。ツナでいいよ。よろしくね、リイン」

「ナツ・ドラグニルだ! よろしくな!」

「はいです!」

3人の自己紹介に対し、リインは透き通るような声で元気に返す。

「ちょうどええわ。リインも模擬戦観る?」

「模擬戦? 今からですか? あ、もしかしてさっきのシグナムは‥‥」

「そういうことや」

「なるほど納得です」

リインもまたシグナムの性質(タチ)をよく理解している。

廊下ですれ違った彼女の態度に、ようやく合点が行ったようだ。

体は小さいが、理解力は十分にある。

「じゃあ模擬戦の相手は‥‥」

リインは視線を横へと僅かに移す。

彼女の視線の先には一護たち。

「そや。3人とも何やチカラがあるみたでな、シグナムがやる気になってしもうたんよ」

「そうなんですか‥‥」

ジッと一護たちを見つ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ