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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第6話『模擬戦』
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やけど──「主はやて!」──‥‥っと、やっぱりか‥‥」
一護たちの模擬戦の相手を選ぼうとした時、1人の女性が名乗りを上げた。
シグナムだ。
はやてはそれを予想していたのか、呆れ顔で苦笑している。
「出たよ‥‥」
「やれやれだな‥‥」
ヴィータとザフィーラも同じく。
3人──2人と1匹──は、彼女の
性質
(
タチ
)
を深く理解しているのだ。
「その模擬戦、私に任せていただけませんか?」
「ははは‥‥うん、ええよ」
──シグナムの気質は決闘趣味だ。こうなったこの騎士は、何を言っても無駄だろう。
そんな思いが頭を
過
(
よぎ
)
り、はやてはシグナムの申し出を了承した。
「ありがとうございます!」
はやてに対して頭を下げたのち、今度は一護の方へと向き直るシグナム。
「黒崎、と言ったか。お前はガジェットと戦っていた時、剣を使っていたな」
「あ、ああ」
「主はやてより許可は下りた。私とお前の刃を、存分に交えようではないか!」
シグナムの怜悧な双眸は戦いを前にして、その昂りを体現かのするようにギラギラと輝いていた。
一護はそんなシグナムの瞳と同じソレに覚えがあった。
更木剣八
護廷十三隊十一番隊隊長の死神の名だ。
尸魂界
(
ソウル・ソサエティ
)
にはいくつかの地区が存在し、死神たちは瀞霊廷≠ニいう場所で暮らしている。
その瀞霊廷を守護する死神の組織が護廷十三隊≠ナあり、更木剣八は十三隊中最も戦闘に長けた十一番隊の隊長にして、
尸魂界
(
ソウル・ソサエティ
)
最凶≠フ死神と呼ばれている。
加えて自他の一切が認める戦闘狂であり、今し方一護が見たシグナムの瞳の輝きは、彼のソレに似たモノを感じさせるのだ。
まあシグナムの方が美形な女性である上、斬り合いや殺し合いではなく純粋な戦い≠楽しもうとしている分、全く以て可愛げがあるのだが。
「いいぜ」
目の前の女性の
性質
(
タチ
)
を、仮に剣八のソレと同種のモノとするのならば、今ここにNo≠フ選択肢は存在しないだろう。
はやてたち同様、一護も彼女の
性質
(
タチ
)
を踏まえた上で、その誘いを受ける。
「よしよし! では黒崎。明日とは言わず、今からやらないか? 見たところそれほど疲弊してもいないだろう」
シグナムは満足気に頷き、翌日に予定された模擬戦を今からやろうと言い出した。
これに対し一護はチラッとはやてに視線を向けるが、はやてはそれに苦笑で応える。
その意味は語らずとも汲み取ることができた。
「ハァ‥‥わかったよ、今からやってやるよ」
「よし! ではすぐに準備しよう!」
対戦相手の了承を得たことで、シグナムは意気揚々と部隊長室を後にし、一
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