第三話 アクセルSIDE2
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ライドチェイサーで夜の街を疾走する。
高速のチェイサーは真夜中の静かな空気を行く手を阻む壁となる。
その時、ルナの通信機に通信が来る。
2人は一時ライドチェイサーを停めた。
ルナ「こちらルナ」
アイリス『ごめんなさいルナ。えっと…彼は近くにいるかしら?』
アクセル「僕のこと?」
アクセルは身を乗り出した。
ルナの腕の通信機に、ぐっと顔を近づける。
アイリス『通信機は内蔵されてる?これからの任務のために、周波数を合わせて欲しいの。連絡が取れないと困るから?』
頷いたアクセルは、アイリスの指示通りに周波数を合わせた。
通信機を起動させると、すぐに音声が入る。
アイリス『……大丈夫そうね。そうそう、始めましてアクセル。私はアイリス。オペレーターとしてあなた達のサポートをするわ。よろしくね』
アクセル「うん。よろしく、アイリス」
名前を覚えていてもらえたのが嬉しかったのか、アクセルは通信機に向かって破顔した。
アイリスは笑みを浮かべた後、その明朗な声を一変させて、仕事仕様の真剣な声音になる。
アイリス『ところで、アクセルに聞きたいことがあるの』
アクセル「うん、何?」
アイリス『さっきのレッドアラートからの通信をいくら解析しても、発信源が割り出せなかったの。多分、特殊なステルスを使ってるのね……そこで、各地のイレギュラーを捕まえながら同時進行でアジトを探ろうと思うんだけど……アクセル、 大まかでいいから場所の説明を出来ないかしら?』
エイリアの問いにアクセルは、肩を落とした。
アクセル「実は、僕が抜け出してきたのは旧アジトなんだ。明日、新しいアジトに移るって言われて、慌てて抜け出したんだよ。新しいアジトは空中要塞だっていうの、 みんなは隠してたみたいだけど、薄々気付いてたから…」
アイリスも傍で聞いていたルナも、一瞬息を呑む。
アイリス『空中要塞……!?そんなものが……』
アクセル「多分、僕が逃げ出したからさっさと引っ越しちゃったんだね」
アクセルはあっけらかんとしていたが、ルナはその言葉の中に含みを感じた。
まるで、レッドアラートはアクセルが抜け出すことを予想し、そしてそれを阻止しようとしていたかのような言い回しだ。
アクセル「ごめんね、役に立てなくて……」
アイリス『……そういうことなら仕方ないわ。引き止めてごめんなさい。気をつけて2人共』
ルナ「了解」
アクセル「了解!!」
2人はライドチェイサーに再び跨がり、セントラルサーキットに向かう。
ルナ「ところでアクセル」
アクセル「ん?何」
ルナ「お前、レッドアラートのメンバーだろ?向こうの主力メンバーでここをバトルエリアにするような奴ってどんな奴
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