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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
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その際、全員に記憶にフィルターをかけることになるとか。時間渡航者であるため、過去や未来がねじれてしまわないようにする対処でこれには全員が納得した。むしろそっちの方がリンディ的には助かるらしい。疲れたような表情でそんなことを言うリンディには誰もが同情した。
命令違反、単独行動、上司に対する暴言など管理局の規律に違反した神龍雅についてだが、ほとんどお咎めなしということだった。事件解決に尽力したことと暴言を吐いたリンディに対して謝り通した龍雅。一か月の管理局無料奉仕が今回の罰だ。階級も三等空尉に戻り、プラスに転がっていたが龍雅にしてみればまだ気が抜けないといったところか。
……ようやく準備が終わったらしい。燐夜はアミタに呼ばれてアースラの管制室から海鳴市の高台に転移する。そこにはもうすでに全員そろっていた。どうやらぼっとしているうちに置いて行かれていたらしい。
アミタについていく形で魔法陣の上に乗る。あとは転送するだけになったところでなのはたち三人が寄ってくる。
「ねえ、燐夜君。……ここの燐夜君はね、どこかに消えちゃったんだけど……帰ってくると思う?」
真剣な表情をされてこう問われた。そんなこと聞かれてとも思いもしたが、考えてみれば自分のことである。そう捉えるとこれも当然のことだ。
「さあな、それは分からねえよ。でも言えることは、待ち続けてれば会えるさ。俺はどこかで生きているだろうさ」
「……うん、そっか。そうだよね」
「私たちも待つことにしてみるよ」
「ありがとな、燐夜君。……そんじゃあね、バイバイ」
口元に笑みを浮かべると燐夜は転送されていった。そしてそれに続くようにしてアミタたちも故郷であるエルトリアに帰っていった。見送ったアースラメンバーも戻って行く。はやてもヴォルケンリッターに連れられて家に帰っていた。今ここにいるのはなのはとフェイトの二人である。
「私たちも帰ろう」
「そうだね、フェイトちゃん」
二人は並んで高台を後にする。
十二月も終わりに近く大晦日直前の今日。朝日が照らす海鳴市はとても静かだった。冬空は十二月にしては珍しく、雲一つない快晴。
これからまだまだ寒さが厳しくなるような予感を乗せた冷ややかな風が誰もいなくなった高台を吹き抜けていく。
未来のことはまだ分からない。それでもきっと楽しいものになるだろう。
いくつもの出会いと別れを経験した彼女たちならきっとできる筈。
――――。
また高台に風が吹き抜けた。今度は、さっきよりも暖かいようなそんな気がした。
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