暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第5話『集結』
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たに危害を加える気も‥‥‥‥あの、聞いてますか?」

フェイトちゃんが突然説明を切り、青年の問い掛けた。

わたしも少し気になった。

青年はフェイトちゃんの話を聞いていたけど、途中で何かに驚いたような表情になって、そのままジッとフェイトちゃんの方を見つめていたからだ。

「‥‥‥‥ごめん、なのは。ちょっと‥‥代わって、くれないかな?」

青年の視線を避けるようにして、フェイトちゃんがわたしに囁く。

「え? 別にいいけど、どうしたの?」

「いや、えっと‥‥。ごめん、聞かないでくれると、その‥‥助かるんだけど‥‥」

どうしたのかと思って見ると、フェイトちゃんの顔が少し赤い。

「‥‥うん、わかった」

わたしは素直にフェイトちゃんからのバトンタッチの要求を呑んだ。

さっきの様子から察するに、フェイトちゃんは照れたんだと思う。

異性にジッと見つめられるのはわたしでも少し恥ずかしいし、そういったことにあんまり耐性の無いフェイトちゃんなら仕方ないかな。

目の前に立っている青年も、結構かっこいいしね。

親友の可愛い面が見れたわたしは、フッと笑みを零してしまう。

とはいえ、今は一応任務中。

「あの、どうかしましたか?」

わたしは気を取り直して、青年に問い掛けた。

「‥‥あ、ああ、悪い。なあ、さっきそいつ、ミッドチルダ≠チて言ったか?」

青年がフェイトちゃんを横目で見ながら言う。

青年も我に返ったようで、わたしの問い掛けに、同じく問い掛けで返してきた。

「ええ、言いましたけど‥‥それが何か?」

「そっか! やっぱこの世界がミッドチルダ≠ナ合ってんだな!」

「「!!?」」

わたしの答えに青年は笑みを浮かべる。

でも同時に、わたしたちは驚愕の表情を浮かべた。

さっきの青年の言葉ではまるで、今の今までこの世界がミッドチルダであることを知らなかった≠ニいう風に聞こえる。

その言葉を受けたわたしは、あるいくつかの可能性を考え出した。

1つは、この青年が記憶喪失のような状態にある可能性。

でも、青年の反応から考えてそれは極めて低いと思う。

となると、考え得る可能性は──

「すみません、当初の目的と少し違いますが、ご同行願えますか?」

わたしは少し真剣な口調で、青年に言う。

フェイトちゃんも同意見のようで、同じく真剣な眼差しでわたしと青年を見据えていた。

「まあ、お前等が敵じゃないってことはなんとなくわかったし、別に構わねーぜ」

言いながら青年は辺りをきょろきょろと見渡す。

その姿は何かを探しているようだった。

「どうかされましたか?」

青年の行動に疑問を抱いたのか、隣
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