暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第5話『集結』
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した自分たちの判断では、急を要する事態になっているはずだった。

しかし、わたしたちの視界に映る光景は、それとはまったく異なった事態となっている。

「うらあっ!」

シャーリーの言う民間人であろうオレンジ頭の青年が、身の丈ほどもある大刀を振るい、ガジェットと戦い、圧倒していた。

黒い着物を纏っていることも相俟って、さながら時代劇などである殺陣のシーンを見ているようだった。

青年が大刀を振るうたびに、ガジェットが次々に破壊され、虚しくも鉄屑となって辺りに散らばっている。

シャーリーから聞いた話では、確認されたガジェットの数はおよそ50。

管理局の名のある魔導師でも、1人で相手取るには少々辛い数だ。

でもわたしたちの目の前で戦う青年は、たった1人で数十機のガジェットと対峙し、その数を着実に減らしている。

手こずっている様子も見受けられない。

現にガジェットの数は、シャーリーの通信から僅か数分ほどの内に半分以下にまで減っていた。

「すごい‥‥」

隣でフェイトちゃんが呟く。

わたしも無言でそれに同意した。

ホントにすごい‥‥。

けどこの時点で驚いてしまうのは、まだ早いようだった。

「くそっ、キリが無ぇな!」

想像以上に数が多かったのか、青年が舌打ち交じりに呟いたのが聞こえる。

やはり1人でこの数を相手にするのは難しかったのか‥‥。

そう思っていると、青年の顔付きが変わった。

そして、青年はガジェットの群れのすべてと対峙する位置へと移動し、持っていた大刀を天へと突き上げる。

何をするつもりなんだろう‥‥?

わたしには一瞬、青年の行動の意味がわからなかった。

そんな無防備な状態では、敵に「攻撃してください」って言っているようなものだと思ったから。

案の定、青年と対峙するガジェットの群れは、一斉に攻撃態勢に入っている。

危ない‥‥!

そう思った次の瞬間だった。

「マズい! 早く助けないと──「待って!」──‥‥っ! なのは!?」

青年の身を案じ、動こうとしていたフェイトちゃんに、わたしは制止を掛けた。

最初はわたしの制止に驚くフェイトちゃんだったけど、彼女もソレ(・・)を感じたらしい。

フェイトちゃんに制止を掛けた時、わたしはある違和感を感じ取った。

大気が震えている。

それも、青年を中心に‥‥。

今、私は理解した。

何故、青年はわざわざ無防備な体勢を取ったのか‥‥。

簡単だ。

それは──

「月牙‥‥」

攻撃のためだ。

「 天 衝 !!」

ドォォォォォッ!!!

青年が真っ直ぐ振り下ろした大刀の刃先から高密度のエネルギー波が放たれ、眼
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