暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第5話『集結』
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女が何かしたのだと思うだろう。
事実、そうである。
この世界に送り込む瞬間、エレアは一護にとある術を施した。
それは死神化に関する術なのだが、一護がそれを知る由も無い。
「けど
身体
(
からだ
)
も大事だけどよ‥‥だったら送る場所にも気ぃ使ってくれよ」
一護の口からは再びエレアに対する不満がこぼれた。
肉体関連のことはともかく、場所に関する問題は全く解決していないのだ。
「ハァ‥‥。しゃーねーな、歩くか‥‥」
かと言って、その場で立ち尽くしていても埒が明ける訳ではない。
そう考えた一護は、森の中を適当に散策する事にした。
「薄々わかっちゃいたけど‥‥‥‥どこまで行っても森じゃねーか!!」
歩く事およそ数十分、一護はついにキレた。
歩いても歩いても、見えてくるのは相も変わらず鬱蒼とした木々ばかり。
人工的なモノの1つも在りはしない。
それどころか人にさえも出会わない。
もっとも、こんな闇に鎖された不気味な森の中に人がいたとしても怪しいだけだが。
延々と歩き続けた代償として得た疲労感も相俟って、一護の苛々メーターはいとも簡単に限界点を振り切ってしまったのだ。
「くそっ‥‥。どうしろってんだよ」
文字通り取り付く島も無いといった具合に、一護は途方に暮れていた。
状況に変異が生じたのは、まさにそんな時だった。
──ガサガサッ
「!」
背後の草叢が大きく音を立てて揺れる。
瞬時に反応した一護が振り返ると、そこには不思議な機械があった。
「なんだ‥‥?」
カプセルにも似た円筒型の機械で、全体の色は濃い目のスカイブルーと言ったところだろうか。
しかし、形や色が把握できるからといって、その正体がわかる訳ではない。
よく目を凝らしてみれば、そんな正体不明の機械の大群が、いつの間にやら自分を取り囲んでいる。
一護は警戒レベルを一気に上げた。
瞬間、
「っ!」
一護の真正面を取っていた1機の機械が、その機体正面からレーザーを放った。
レーザーは寸分の狂いも無く標的である一護へと向かう。
しかし一瞬後、その攻撃軌道上に一護は無く、レーザーはそのまま正面にいた機械に命中し、その機体を焼き尽くしてしまった。
さらに直後、今度はレーザーを放った機械が真っ二つに割れた。
──いや、斬り裂かれた。
「あぶねぇな」
この世界で始めて能力を発現させた、死神代行・黒崎一護によって。
◆◇◆◇◆◇◆◇
同時刻──
一護がいる場所から数キロ離れた、ちょうど森の入り口付近の上空を飛行する2つの人影があった。
まず窺える特徴としては、それぞれ白を基調と
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