マクロスF
0750話
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ランカ、始めてくれ』
その言葉に頷き、歌い始めるランカ。
静寂のみが広がる中に、ランカの歌声が響き渡る。
そのまま数秒、数十秒、数分が過ぎ……
『来ますっ! 全員戦闘用意をお願いします!』
電子戦用機のRVF-25に乗っているルカの声が響き、同時にどこからともなく……と言うよりは至る場所からバジュラが侵入してくるのを確認する。
アイランド1の中で散々殺した第2形態のバジュラもいれば、逆に宇宙空間で戦った機動兵隊バジュラや重兵隊バジュラのような成体のバジュラも多くいる。
『皆さん、敵を全部この艦に引きつけて下さい! 纏めて消滅させるので、出来るだけ多くを! とにかくランカさんに敵が向かわないように少しでも多くここで!』
そんなルカの指示に従い、重量子ビームを、通常のビームを、ビームバルカンをそれぞれ撃っていく。
通信を通して聞こえて来るランカの歌声。それに引き寄せられるようにして集まってくる無数のバジュラ。
そんな状況が数分程続いただろうか。倒した敵の数も恐らくは100匹を優に越しているだろう。そしてとうとうその時がやってくる。
『この宙域にいるバジュラのほぼ全てが集まりました! 今です! アルト先輩、ランカさんを!』
『分かった!』
その声と共に地上で歌っているランカを拾い上げ、それを邪魔せんとするバジュラはオズマによって撃ち落とされ、俺達は無事に脱出し……次の瞬間、アイランド1からパージされた建設途中だったその環境艦は見覚えのある黒い存在……ガリア4を呑み込んだ疑似ブラックホールによって消え失せるのだった。
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