マクロスF
0750話
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る。こちらが重量子ビームを撃てる武器を量産すれば、向こうもそれに対応してくるだろう。ただでさえ重量子ビームはアンタレス小隊によって今まで幾度も使われてきたのだ。俺がトルネードパックで使っていたビーム砲は重量子ビームよりも使われた回数が少ないので、結果的にまだ無効化されていないのだろうが……
「分かった。取りあえず俺もそっちに回ることにする」
『……大丈夫なのか? それこそ、お前はその機体には今日初めて乗ったんだろう?』
「確かにいきなりの戦闘だが、だからと言って手が抜ける状況じゃない……だろっ!」
VF-171へと襲い掛かろうとしていた機動兵隊バジュラへと、MDE連装ビーム砲を撃って真横からその胴体を撃破する。
その様子を見ていたミハエルは、画面の中で呆れた様に苦笑を浮かべつつ肩を竦めていた。
『はっ、お前さんの心配をした俺が馬鹿だったよ。どうやらこうやって見る限りじゃ全く心配はいらないらしいな』
「ま、そう言うことだ。……それより外のバジュラはともかくとして、中のバジュラをどうするかだが……聞いてるか?」
先程とは違うVF-171が重兵隊バジュラに襲われそうになっているのを、マイクロミサイルポッドから10発程撃って着弾の衝撃で向こうがバランスを崩し、その隙を突くかのようにミハエルが撃ったビームが重兵隊バジュラの胴体を貫いて爆散させたのを確認しながら尋ねる。
よし、ミサイルの方も取りあえず牽制にはなるか。何しろビームと違って弾数制限があるだけにあまり気楽には使えないんだよな。
『中ってのは……あれだろ? 確か大統領がランカちゃんの歌でどうにかするかもしれないって言ってた奴』
「ああ。けど。歌で集めてどうするんだ? 例えアイランド1内にいるバジュラの幼生体……じゃなくて、第2形態か。とにかく、そいつらをどこかに集めてもそれだけじゃ意味がないだろ? 敵を集めて、そして倒さなきゃいけないんだから」
『それは分かるが……その辺に関しては大統領や新統合軍のお偉いさんに任せるしかないだろ。俺達が何でもかんでも出来る訳じゃない』
「……まぁ、それは確かに」
ミハエルの言っている事はもっともだが、だからと言って安心出来るものではない。
『とにかく、俺達がやるべきはバジュラ共の数を減らす事だ!』
その言葉と共に、ミハエルは再び重量子ビームを放つ。機動兵隊バジュラの頭部を貫通し、その背後にいるもう1匹の機動兵隊バジュラをも爆散させる。
さすがに腕がいいな。思わずそう感嘆の声を上げた時、不意に通信が入ってくる。その相手は丁度今話題になっていた人物だった。
『スカル4、アクセル、聞こえるか?』
「オズマか、どうした? 今はバジュラの数を減らしていると聞いてるが」
『大統領から直接のオーダーが入
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