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チームは5人? いえ6人です!
第4話 学院長は知っている
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らんでいる。剣精霊が人間体としてでもいるのだろうと思って、ちょっかいをかけないで、授業に行く準備をすることにした。

今日は<軍用精霊>の契約式典があるから午後は見学とさせてもらって、授業は午前中のみとしている。さらに、実技系の物もない。けど、授業を受ける前に学院長室に立ち寄ることにした。学院長室をノックすると、

「誰かね?」

「エルダ・アッシュです」

「入りたまえ」

部屋に入って軽く例をしたところで

「遅かったな」

「まだ、授業前ですよ」

「君の頭はそこまで悪かったのかね」

「早すぎるのは、女性に嫌われると聞いてまして」

って、昨日のうちに来るってみていたのか。

「まずは、要件だけは聞いてみよう」

「昨日は、男の精霊使いである、カゼハヤ・カミトがきましたね」

「それで?」

「あたしも女性から……」

俺は『封魔眼』に入っている男性から、女性へと変身するアイテムの効果を解いて

「こういうふうに男性へと戻って、魔法学院の生活を送りたいんだけど」

「入学前の時には、女性のままで過ごすと話していたはずだが」

「男性が編入するという前例ができましたね」

「なら、自分の住む場所を探すんだな」

「いや、カミトは寮に住んでいますよ」

「たしか、クレア・ルージュの奴隷精霊としてな。それとも、君もだれかの奴隷精霊になるかね?」

「さて、どうしましょうかね。とりあえずは、男性でも、住む場所を作れれば、いいのですね?」

「そういうことだ。他に要件は?」

「いえ、ありません」

「なら、話はここでおしまいだ」

学院長であるグレイワースの目の前で男性の姿から、女性の姿に戻って、学院長室をでることにした。

しかし、男性の姿になっても、あいかわらず驚かないな。この女性と男性を入れ替わる能力は、死神につけてもらった転生特典だ。

男性のベースとして死神が選んだのは、カミトのクローン。
当然、育った環境や、鍛え方の方法の違いに、転生体となる霊体の影響などや、俺の場合、血液型や、ヒフの色をいじっているので、カミトとは擬似兄弟みたいな感じか。カミトに告げる気はないし、言っても信じられるかどうか。

『封魔眼』の中に入っているので、眼をくりぬかれない限りは身体から離れない。この能力があることを知っているのは、人では両親とグレイワースだけだが、他だとピクシーたちは知っている。なにせ、同じ『封魔眼』の中にはいっていたのだからな。

しかし、思ったよりはすんなりすすんだが、どこに住むかは、結構問題だな。

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