暁 〜小説投稿サイト〜
【銀桜】2.廃病院篇
第3話「ポジティブは現実逃避の裏返し」
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
い血管が額に浮かび上がった。
「お前さァ、どんだけポジティブ?!ポジティブで現実逃避すんなァァ!!」
「やはり兄者はどうかしている」
「どうかしてんのはお前だァァァァ!オメェもオメェだ。なんだよ突っ立ってるだけかよ。『♪ピーヒャラピーヒャラ』って踊るとか歌うとかしろよ!」
 怒鳴りながら銀時は、血まみれの少女にズンズン迫っていく。
 怒りの余り怖がることも忘れてしまっているらしい。

“ピシ”

「!」
 微かに小さな音が響いたのを、双葉は逃さなかった。
 同時に床の至る所、そして銀時の足元からも亀裂が入る。それが何か即座に察して、双葉は反射的に叫んだ。

「兄者止まれ!」
「うるっせー…おわっ!!」
 亀裂は瞬く間に広がる。
 そして部屋を揺るがすほどの轟音を立て、銀時の足元は崩壊した。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

=つづく=
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ