第二章
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ッドまではな」
「簡単じゃないか」
実はこうしたことには疎い智哉であった。だから友人達が笑ったのをそのまま受けてしまったのである。顔も少し惚けた感じになっている。
「それは」
「当たり前だろ。まあ純ちゃんがどんな娘か知らないぜ」
「俺達は可愛いってだけしか知らないからな」
「ああ」
友人達はこう前置きしてきた。
「それでもな。大抵の女の子はな」
「ガードしてるんだよ」
「ガードか」
「高校一年だぜ」
友人の一人は学年についても言及した。今彼等は花の一年生というわけである。先輩からはこき使われるが初々しい年頃である。
「経験もまだだろうしな」
「キスもか」
「だって御前もまだだろ?キス」
「まっ、まあそれはな」
戸惑いつつこの質問に答えた。実はその通りだ。彼はキスもまだなのだ。
「まだだけれどよ」
「俺もだしな」
「俺もだ」
何とそれは友人達も同じであった。これには智哉も驚いた。それですぐにそのことを彼等に対して突っ込むのであった。突っ込まずにはいられなかった。
「ちょっと待て、御前等もかよ」
「あのな、そうおいそれと中学生で経験してるか」
「幾ら何でも早いだろ」
「早いか」
「中にはやってる奴もいるだろうけれどな。最後までな」
「それでもだ」
彼等の言葉はかなりの割合で自己弁護になっていた。それでもあえて言うのであった。
「普通はないからな」
「俺達一応普通だしな」
「普通はか」
「何度も言うが純ちゃんがどうかはわからないぜ」
このことがまた話に出る。
「しかしな。普通はまだキスもまだだろ」
「そしてはじめてはだ」
ここからの話は智哉もよくわかるものであった。
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