第1話「友達を脅かそうとする奴こそ一番ビビってる」
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を告げた。
「おいィィィ!なんでそんな冷静にしてんだ!?フツー廃病院にババァがいたらおかしいって思うだろ!怖ェだろ?!」
「ボケた老婆が道に迷って病院を徘徊しているだけかもしれない。見つけたら兄者が幕府の狗へ届ければいい」
「オィィィ!なんで俺が屯所に?俺は絶対ヤダからな。得体の知れねーババァの世話すんの絶対ェやだからなッ!」
ボケた老婆という双葉の考えもありかもしれないが、『夜の廃病院に老婆』なんて普通なら寒気を感じる話だ。
しかし、どよめく兄の訴えを聞いても、双葉は少しも表情を変えない。
「兄者、怖いのか?」
「怖くねェ。俺全然怖がってないもんね。ユーレイ信じてないもんねェ。ほら、さっさと行くぞ」
懐中電灯を手に銀時は先陣を切って歩いて行く……が、すぐその足は止まる。額に冷や汗を流しながら、銀時はまた振り返る。
「やっぱ、おめェ先行け」
兄の情けない一言に、双葉はより一層目を細めた。
=つづく=
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