十五章
一真隊愛妾連合
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もしその協定を破るんなら、私たちが全力で梅ちゃんを除外しちゃうからね!」
「戦・・・これは女と武士、二つの誇りを賭けた、仁義なき戦いなんだから!」
「という訳で。一真様。本日は誰と蓐を共にされるか・・・・御下知頂けますか?」
「はい?」
ようするに誰と寝るかなのか、いきなり言われても困るんだが。それに、一人ずつではなく全員でも構わないのだが、それじゃ納得しないか。
「若い身空で、凶悪な鬼と戦わなければならない・・・・その前に女としての幸せを感じたいと思うのも、当然というものでしょう?」
「そうですわ!そしてその気持ちを受け止め、導いてくださるのがハニーの役目。・・・・さぁ、ハニーっ!遠慮無くこの私を選んでくださいまし!」
「あ。ずるいずるいずるい!梅ちゃん、私だってお務めしたいんですからぁ!」
「ほら、お頭。こんなうるさい梅ちゃんとひよのことなんて放っておいて、今日は私と・・・・」
「おっと。影が薄い割にはなかなか意表を突くのがうまいですね、ころ。しかし私の目の黒いうちは、そのような戦術は通じませんよ」
「うう・・・・詩乃ちゃん、こういうときまで影が薄いとか言わないでよぉ。最近気にしてるんだからぁ・・・・」
「ふふふっ。相手の弱点を突くのは兵法の基本です」
「二人が言い争っている間に、お頭に決めてもらおうよ梅ちゃん!」
「ええ!さぁハニー!今日の相手はいかにっ!?」
「俺が選ぶのか?」
「そうですよ。ということで、私ですよね、お頭?」
「いいえ、このわたくしですわ!」
「なるほど私ですか。さすがに一真様はお目が高い。え?雫と一緒ですか?仕方がありませんね」
「ええっ!?わ、私もなんですかっ!?」
「当然です。出向とはいえ、一真隊と共に鬼と戦うのですから!それとも何です?雫さんはハニーは慕うに値せずとでも?」
「い、いえ!それはその・・・・まだ新参ではありますが、一真様のお力、そして強いお心に、惹かれるものはあるのですが・・・。で、でもまだその・・・・恥ずかしいですぅ・・・」
「よしならば今回は脱落ですわね!一人敵が減りましたわよっ!」
「ちょ、梅ちゃん直球過ぎ!」
「さすが梅ちゃん!その空気の読めなさに、全く痺れないし憧れもしないよ!」
「何とでも。ただでさえ、好ましい乙女が多い一真隊ですもの。情けを掛けていて恋の成就はございませんわ!」
「ええ。この度は梅さんの言葉に同意を示しましょう」
「ふっ。今孔明と呼ばれるだけありますわね!恋の鞘当ても冷静に分析されて・・・・さすがですわ!」
「恋とは戦。非情の心こそ、女に必要な武器ですから」
そうだっけ。というか小波も手を上げようとしてるけど。で、結
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