十五章
賤ヶ岳での軍議
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。織田殿の他には、甲斐の武田、三河松平のみ・・・・というのが我の見立てだ。今は大人しく臣従しておこう」
「事々に理屈が多いの、貴様は」
「理と利こそが乱世を生き抜く基準であろう?」
「あー、話を介入するのは悪いが、今白百合が言ったのは勢力の名前を言ったが、越後の長尾は大きな勢力を持っているのでは?」
「長尾の小娘と会うたことはあるか?」
ないと言ったら、一葉がこの梟と同じで日の本を守れる者だとは思わんだと。白百合が言うには、長尾景虎は修羅の化身だそうだ。己にも人にも、遥か高みを要求する、烈しい人柄のもののふ。力だけなら日の本一の武士だけど、信奉者はいるけど友も仲間もいないそうだ。で、白百合は中軍で壬月を援護。
「金柑!」
「はっ・・・」
「森が力の切り札とすれば、知の切り札は貴様だ。・・・・本陣に属し、戦況を分析せい」
「御意。・・・」
エーリカの様子を見た俺はいつもと雰囲気が違うと思った。まあ、俺は一応全てを知っているつもりだ。この先何が起こるかのこともだ。
「ではこれにて軍議を終了する」
「共々!この一戦こそ、日の本の未来を占う一戦となろう!命を惜しむな!名を惜しみ、思う存分、武功を上げよ!」
「「「応っ!」」」
長かった軍議も終わり、俺は一真隊の陣所への帰路につく。先程のエーリカの様子が違うので、聞いてみたが何かを考えているのか分からない様子であった。
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